ドヴォルザーク
①交響曲 第8番 ト長調 作品88
②交響曲 第9番 ホ短調 作品95 ≪新世界より≫
ラファエル・クーベリック指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
これも全集から分売ものだが、第2番とは異なり普及シリーズ「Best100」の一つである。全集内の組み合わせとは違うのかもしれないが、人気の2曲が収録されている。第8番はどちらきうとスタイリッシュに聴こえる。それは手兵のバイエルン放送交響楽団ではなく、カラヤン時代のBPOというのが大きいのかもしれない。ジャケットの写真はLP時代からよく店頭でみかけたもの。ニューヨークで写したものかは知らないが背景には「PANAM」のビルがあったりするから、時代を感じさせる。
①はかつて「イギリス」という副題があったが、内容とは関係なにので今では付けることはない場合が多い。これまでの交響曲同様に民族性を生かしたローカルな味わいが強いのだが、ここでは上述したようにスタイリッシュであまり土俗的な印象はなかった。これはちょっと意外であった。②になるとアメリカ的要素もあって余計にチェコ的なものは奥に引っ込んだ感じがするのだが。