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エスケシュ:歌劇『クロード』

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【収録情報】
● エスケシュ:歌劇『クロード』全曲
 (ヴィクトル・ユーゴー作「クロード・グー」に基づく)

 ジャン=セバスティアン・ブ(クロード)
 ジャン=フィリップ・ラフォン(看守)
 ロドリーゴ・フェレイラ(アルバン)
 国立リヨン歌劇場合唱団
 アラン・ウッドブリッジ(合唱指揮)
 国立リヨン歌劇場管弦楽団
 ジェレミー・ロレル(指揮)

 演出:オリヴィエ・ピィ

 収録時期:2013年4月
 収録場所:リヨン歌劇場(ライヴ)

【あらすじ】
クロード・グーは貧しい労働者。機械化によって仕事を奪われてしまい職にあぶれ、盗みをする。懲役を言い渡され監獄に送られ作業に服する。クロードは囚人仲間の中で信頼を得る存在となる。ある日、アルバンという若い囚人が新たに収容される。大食漢のクロードはいつも配膳の食事では足りずひもじい思いをしていたが、アルバンが自分の食事を分け与えるようになると、クロードとアルバンは友情で結ばれるようになる。人気者のクロードをよく思っていなかった看守がクロードとアルバンの仲を引き裂くためにアルバンの配置換えをする。クロードは看守にもとに戻すよう懇願するが、受け入れられず、クロードは看守を殺してしまう。その後自らも命を絶とうとするが死にきれず、裁判にかけられ死刑となる。(キングインターナショナル)

>ティエリー・エスケシュによるオペラ新作。ユーゴーの「クロード・グー」を原作としています。エスケシュは作曲家、天才オルガン奏者、そして即興演奏者として活躍しています。フランス作曲界で最も重要な人物の一人。このオペラ『クロード』はリヨン歌劇場の委嘱を受けて作曲されました。音楽は管弦楽も合唱も実に効果的に使っており、人間の罪とは何なのか、クロードの物語から見る人に問いかけるような世界が展開されています。(キングインターナショナル)

 少し前にNHKのBSプレミアムで大野和士指揮のトゥールーズ・カピトール国立管弦楽団の演奏会の様子が放送されていた。その時の最後の演目がこのオペラの抜粋を取り上げていた。歌唱はなくオーケストラだけの演奏だったが、初めてで音楽はもとより、エスケシュという作曲家も知らなかった。調べてみると1965年生まれで、自分よりもはるかに若い。しかし、現代曲特有の難しさはなかった。なかなかいい感じだったので、このオペラの映像ソフトがあるのかと思って検索したら、これがヒットした。何でもフランスのアマゾンでは発売と同時に売り切れたとか。発注時も取り寄せとなっていて、果たして手に入るか心もとなかったが、何とか届いた。字幕は英語のみ、解説も英語とフランス語だけという条件は厳しいが、どんなオペラかは知ることができた。救いのない内容でオペラ自体は暗いが、オルガン奏者だけはあって、しっかりした和音がついていて充実した音楽ではあった。他にいくつか管弦楽曲が出ているようである。

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