【収録曲】
<DISC1>
1. マーラー:交響曲 第9番 ニ長調 ~第1-3楽章
<DISC2>
1. 同:~第4楽章
2. シューベルト:交響曲 第8番 ロ短調 D759 《未完成》
【演奏】
シカゴ交響楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
【録音】
1976年4月5日、6日(1) シカゴ、メディナ・テンプル、
1978年3月13日、14日(2) シカゴ、オーケストラホール
【原盤】
Deutsche Grammophon
<DISC1>
1. マーラー:交響曲 第9番 ニ長調 ~第1-3楽章
<DISC2>
1. 同:~第4楽章
2. シューベルト:交響曲 第8番 ロ短調 D759 《未完成》
【演奏】
シカゴ交響楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
【録音】
1976年4月5日、6日(1) シカゴ、メディナ・テンプル、
1978年3月13日、14日(2) シカゴ、オーケストラホール
【原盤】
Deutsche Grammophon
これはタワーの独自企画によるSACD盤でシリーズ第1弾なのだそうである。確か通常品でこのカップリングで出ていたと思うし、オリジナルは別の組み合わせだったかと思う。しかし、この二つの音源がSACDのハイブリッド盤で出るのは今回初めてらしい。しかもこの手の盤にしては手ごろな価格だ。
そこでせっかくだから、SACDの方で聴いてみた。まだ通常CDではかけてないが、幾分抜けがいいような気がする。プレヤーが本来は映像を見るためのBDプレヤーなので、テレビモニターを経由しての再生なので、その特性が減殺されているのかもしれない。
シカゴ交響楽団はこの時期ゲオルク・ショルティの時代、そのショルティとも録音をデッカにしている。しかし、そちらは所持していないので(ショルティのこの曲の録音はLSOの旧盤は持っている)、比較はすぐにできない。ド迫力のオケというイメージだが、この曲は室内楽的要素も要求されていて、大音量で押し切れないところもある難しい曲だと思う。ジュリーニはそうした硬軟織り交ぜての音をオーケストラの音として聴かせてくれる。バランスのいい演奏である。また、バーンスタインなどの主観的な演奏でもなさそうである。どっちがいいというのではない、これはこれで傾聴に値する名演だと思う。遅めのテンポであり、中間の2つの楽章もバカ騒ぎはしない。フィナーレは消え入るように終わる。逆にシューベルトはオケをよく歌わせる。歌曲王の面目躍如と思わず膝を打つような演奏と云ったら良いか。