①スターバト・マーテル
②魂によせる歌
③復活
デイヴィッド・ヒル指揮 ボ-ンマス交響楽団 バッハ合唱団
キャサリーン・ホッパー(ソプラノ)①
エリザベス・クラッグ(メゾ・ソプラノ)①
ロバート・マレー(テノール)①③
デイヴィッド・ソア(バス)①
>アイルランド、ダブリンに生まれ、幼い頃から優れた音楽教育を受けたスタンフォード(1852-1924)。"法律の専門家になってほしい"という父の希望に背きオルガニストとなった後、ライプツィヒに移りカール・ライネッケから作曲の指導を受け、彼が心魅かれていた合唱音楽を数多く書き始めている。その一つが、本作に収録されたクロプシュトックによる「Die Auferstehung=復活」の短いカンタータ。マーラーが同じ詩に出会うのは1894年、ハンス・フォン・ビューローの葬儀の時であり、この作品は「復活交響曲」を完全に先取りしたものといえる。1906年に完成された「スターバト・マーテル」は大規模な管弦楽と合唱、ソリストを要する作品で、劇的な描写はまるでオペラを思わせるほど。世紀末の退廃的な雰囲気を漂わせながらも、荘厳で颯爽とした佇まいが印象的な作品となっている。デイヴィッド・ヒル指揮/ボーンマス交響楽団他の演奏による2015年UK録音。 (C)RS
スタンフォードにこういう合唱作品があるとは知らなかった。数曲の交響曲は手許にはあった。死後、忘れ去られた格好の作曲家だが、①などは題名とかなりイメージが、離れているように感じた。冒頭は管弦楽のみの前奏だが、いたく戦闘的なマーチのような音楽が鳴る。発売元コメントにあるように劇的ですらある。イギリスは合唱の盛んな国だけに、コーラスは立派に聴こえる。荘厳なのはいいが、特徴はやや乏しいような感じはする。