①フランス組曲
②ピアノ協奏曲第1番作品127 マルグリット・ロン(Pf)
③春のコンチェルティーノ~ヴァイオリンと室内管弦楽のための~ ルイス・カウフマン(V)
④ヴァイオリン協奏曲第2番作品263 ルイス・カウフマン(V)
⑤スクラムーシュ~2台のピアノのための組曲~ フィリス・シェリック&シリル・スミス(Pf)
⑥春のコンチェルティーノ~ヴァイオリンと室内管弦楽のための~ イヴォンヌ・アストルー(V)
ダリウス・ミヨー指揮①ニューヨーク・フィルハーモニック②フランス国立管弦楽団③④フランス国立放送局管弦楽団員⑥管弦楽団
ダットンというイギリスのレーベルから出た比較的古い録音のアルバム。管弦楽を伴った作品は全て作曲者自身の指揮によるものだ。
最初の曲はオリジナルは吹奏楽曲。既に東京佼成ウィンド・オーケストラによるオリジナル版は手許にあるが、これは管弦楽に編曲されたもの。演奏はNYPでどうやらCBSに入れたセッション録音のようである。春のコンチェルティーノというのが二つあるが、一つはカウフマンというアメリカの奏者がパリデビューした頃もので、もう一つはこの曲を依頼した奏者のもの。
どちらかというと軽い感じの作品が多く、当時の流行の音楽を取り入れたもので親しみやすい。ただし、ここに集められた録音は1933年から49年に渡って録音されたもので、音質はいささか心もとない。かつてクラウン・レコードか発売されたBBCラジオというシリーズにこの人の自作自演があるので、これはやや屋上に屋を架す結果になってしまった。