監督:ゲオルク・ヴュボルト
プロデューサー:ベルンハルト・フライシャー
プロデューサー:ベルンハルト・フライシャー
>20世紀を代表する偉大な音楽家レナード・バーンスタインのドキュメンタリー映像。彼は指揮者、作曲者、そして教育者としても大きな業績を残したまさに万能の人物。このドキュメンタリーは、バーンスタインの幼少期時代のエピソードを交え、音楽家としてのストイックな姿勢、音楽だけでなく膨大な芸術に関する知識、タングルウッド、マーラー、ウェストサイド・ストーリー、札幌の夏の風物詩となったPMFなどバーンスタインとは切っても切り離せない話題、そして共演者ら周囲に対してオープンマインドに接する様子や彼の子供たちジェイミー、アレクサンダー、ニーナが語る父親としての顔など、様々な角度からバーンスタインという人間を掘り下げた内容です。インタビュー映像には、バーンスタインの情熱を引き継いだ指揮者グスターヴォ・ドゥダメル、ケント・ナガノ、マリン・オールソップ、クリストフ・エッシェンバッハ、作曲家のスティーヴン・ソンドハイム、世界的に有名なインテンダントのサー・ピーター・ジョナス、イギリスの音楽評論家ノーマン・レブレヒト、など多数の関係者が興味深い話を語っています。音楽家バーンスタインが我々に残した遺産の大きさを改めて感じるドキュメンタリーとなっています。
キングインターナショナル
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カルロス・クライバーのドキュメンタリーにつづいて、今度はバーンスタインの記録映画だ。こういう大スターでも大いに悩んだとわかる。72年間懸命に走って過ぎた人生といったらよかろうか。聖書や「ファウスト」なんかが完璧に頭に入っていたというし、言語もドイツ語、イタリア語、ロシア語だけでなくヘブライ語まで堪能だったのは初めて知った。
でも老化には勝てず、日本でのリハーサルではいまいましい老化と叫ぶあたりは、痛々しい。ウィーン・フィルとマーラーのリハーサルする時に楽員に苦言を云うところは緊張感もあった。たえず人と会ってないと不安になるというのも何だか哀れに思える。自作のミュージカルが当たってもミュージカル作家とみなされたくないという複雑な心情など興味津々であった。