【曲目】
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(原典版)
【演奏】
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
【収録】
2015年5月24日 バーデン=バーデン祝祭劇場(ライヴ)
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(原典版)
【演奏】
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
【収録】
2015年5月24日 バーデン=バーデン祝祭劇場(ライヴ)
比較的新しい映像ということになろうか。ドレスデン国立管弦楽団が本拠を離れて西のバーデン=バーデンの劇場で公演した様子だ。指揮者にしろ、オーケストラにしろ、慣れたブルックナーだとは思うが、正攻法に挑んだ演奏かとは思う。ティーレマンはテンポをあまり揺らさないのがいい。弦楽器の配置は旧並びのようで1stヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、2ndヴァイオリンとヴァイオリンが向かいあっている。コントラバスは下手の奥に配置である。ブルックナーの交響曲はホルンが多いし、下の4パートはワグネル・テューバとの持ち替えが要求されている。打楽器はティンパニだけながら、相当数の楽員が載っている光景は壮観でもある。木管も3本ずつだ。
最近は第4楽章を補完する演奏もあるが、やはりこの3楽章制の方が余韻が残っていい。それはシューベルトの「未完成」も言えることで、作曲者以外の者が忖度してつけた音楽はどうしても蛇足になってしまうと思う。作曲者本人は完成しないのは不本意かもしれないが、そこが「神」の思し召しかもしれないと最近思うようになった。