『ボエーム』といえば、1972年にパヴァロッティとフレーニが録音した名盤が有名ですが、この映像はそれから16年を経た実際の舞台での彼らの共演をライウ収録したものです。年齢を重ねて歌の味わいが増した二人による注目の映像作品です。(HMV)
【収録情報】● プッチーニ:歌劇『ボエーム』全曲
ミミ:
ミレッラ・フレーニ
ロドルフォ:
ルチアーノ・パヴァロッティ
ムゼッタ:サンドラ・パチェッティ
マルチェッロ:ジーノ・キリコ
コッリーネ:
ニコライ・ギャウロフ
ショナール:スティーヴン・ディクソン
ベノワ/アルチンドロ:イタロ・ターヨ、他
サンフランシスコ歌劇場管弦楽団&合唱団
ティツィアーノ・セヴェリーニ(指揮)
演出:フランチェスカ・ザンベッロ
装置:テイヴィッド・ミッチェル
衣裳:ジェンヌ・バットン、ピーター・J.ホール
映像監督:ブライアン・ラージ
収録:1988年、サンフランシスコ歌劇場(ライヴ)
少し古い映像ながら、かつてのイタリア・オペラのスターの二人が共演した公演の様子が見られるのは、貴重である。カラヤンとBPOと共演したCDはあるが、これは実際の舞台上での所作も見られるからだ。二人とも40代前半の油ののりきった頃だから尚更だ。まだ、妙な現代化されていない舞台で、ほぼ設定通りのものであるのも懐かしい感じがする。数年前にベルリンで生で接した妙な舞台と格段の差があると思った。