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シマノフスキ:歌劇「ロジェ王」(コヴェントガーデン公演映像)

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【演奏】
ロジェ王:シチリア国王…マリウシュ・クヴィエチェン(バリトン)
ロクサーナ:ロジェ王の妻…ジョージア・ジャーマン(ソプラノ)
エドリシ:ロジェ王の側近の賢者…キム・ベグリー(テノール)
羊飼い:美しい若者…セミール・ピルギュ(テノール)
大司教…アラン・ユーイング(バス)
女助祭…アグネス・ツヴィエルコ(アルト)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団(合唱指揮…レナート・バルサドンナ)
アントニオ・パッパーノ(指揮)
カスパー・ホルテン(演出)
ステフェン・アールフィング(デザイン)
ジョン・クラーク(照明)
ルーク・ホールズ(ヴィデオ・デザイン)
キャシー・マーストン(コレオグラフィ)
ジョン・ロイド・デイヴィス(ドラマトゥルギー)

【収録】
2015年5月1日 コヴェントガーデン王立劇場 ライヴ収録
>異教徒の新しい教えが民衆に広まることを懸念したロジェ王と、その側近の賢者エドリシ。王は教えを広めているという正体不明の羊飼いと会うことにします。しかし、その美しい姿に魅了されてしまったのが王の妻ロクサーナ。一度は辞去した羊飼いが再度宮殿にやってきたとき、ロクサーナをはじめ、宮殿内の全ての人々は自制を失い、やがては彼を追って姿を消してしまうのです。妻を探し求めるロジェ王の前に現れたのは豊穣と狂乱の神ディオニューソスでした。そう、謎の羊飼いはディオニューソスは姿を変えていたのです。最後は神の誘惑に打ち勝ったロジェ王ですが……。12世紀のシチリアに実在した王ルッジェーロ2世をモデルにしたこのオペラ、この中で描かれているのは「異文化、異教の侵入」と、それに踊らされる人々の姿。そして反抗する君主の姿です。本来の幕切れは、全ての人が姿を消し、ロジェ王と側近エドリシのみの2人が残されることになっていますが、ホルテンの演出では、ほんの少しだけ救いが残されています。シマノフスキ(1882-1937)の音楽は神秘的で美しく、第2幕の狂乱の場では恐ろしいまでの官能的な響きを聴くことができます。パッパーノはスコアを丹念に読み解き、この複雑な音を丁寧に拾っていきます。ロジェ王を歌うクヴィエチェンはこの役を当たり役にしている人で、ここでも余裕の歌唱を聴かせます。ロクサーナ役のジャーマンはこれがロイヤル・オペラへのデビュー作となります。衣装、装置はシンプルですが、余分なものがないだけに一層神秘的な雰囲気が際立つ名演です。
ナクソス・ジャパン~発売元コメント~

 サイモン・ラトルが指揮したCDは手許にあるが、歌詞もなかったように思った。今回は日本語の字幕がついているのはありがたい。異教徒の教えに翻弄される為政者、ロジェ王の話だが、こうした宗教が絡むとキリスト教徒でない身にとっては、理解しがたい部分がかなりあるようだ。キリスト教の基本的なものを持っていることが前提というのが、クラシック音楽にはあってそこをどう縮めてゆけるかが、課題なのかもしれない。 

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