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ベルリン・フィル創立70周年記念演奏会

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【曲目】
ベートーヴェン:大フーガ 変ロ長調
オネゲル:交響的運動第3番
シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759『未完成』
ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
【演奏】
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1952年2月10日、ベルリン、ティタニア・パラスト(モノラル)
使用音源:独フルトヴェングラー協会(Original Archive of RBB)

>スペクトラム・サウンドで人気のある伝説の指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー・シリーズの第6弾が登場。今回はベルリン・フィル創立70周年記念演奏会をおさめた注目の内容。この復刻は聴き手に迫るすごい音質で驚きのリアルさです。
~キングインターナショナル~

 これらは他のレーベルで違うカップリングで出ていたものだが、一日のコンサートを集約した形のアルバム。フルトヴェングラー協会の音源を独自に復刻させたものというのが売りのようだ。

 この組み合わせはまさに重量級で、70周年記念のコンサートにふさわしい内容だ。中でもフルトヴェングラーによるオネゲルというのが珍しい。しかも3曲ある交響的断章の内、一番演奏頻度の少ない第3番というのも注目である。第1番は「パシフィック2.3.1.」、第2番は「ラグビー」という標題があるが、これはタイトルがない。このコンサートで一番編成の大きい曲でもある。それをこの巨匠がどう指揮するのか。やはりアインザッツが曖昧なのか、多少音に濁りはあるものの、堂々たる演奏ではある。この時点でオネゲルはまだ存命だったはずである。
実はこのアルバムはこのオネゲルが眼目であった。モノラルにしては音が良く、手に入れて良かったと思った。ただし、現物のCDの表示は「3楽章の交響曲」という誤った表記になっているのはいただけない。
 
 このアルバムは2枚組で、後半のシューベルトとブラームスは2枚目に収録されている。こちらは同じ演奏会の録音とは思われない程、モノラルにしては鮮明な音になっている。どちらもDGから出ていたし、ブラームスはフランスのターラからも出ているが、既出のものよりは鮮明な感じを受ける。観客の咳払いなどのノイズも聴こえる。またDG盤にはない終演後の拍手まで入っている。ベルリンの聴衆は余韻までしっかり聴いているようで、拍手までに数秒の間がある。きっと指揮者が完全に腕を下すのを待っていたのではなかろうか。どこかの国のように真っ先に拍手しようとする人はいないのだろう。幾分音に広がり感もあるようにも思うのは気のせいだろうか。

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