収録情報】
ヴィアンナ・ダ・モッタ:
● 交響曲『祖国』 Op.13 (1895)
第1楽章:Allegro eroico
第2楽章:Adagio molto
第3楽章:Vivace
第4楽章:退廃-戦い-復活
● 序曲『ドナ・イネス・デ・カストロ』 (1886)
● ポルトガルの情景 Op.15~第3番『デュロのチュラ』(F.デ.フレイタスによる管弦楽編)
● 3つの即興曲 Op.18~第2番アレグレット(管弦楽版)
● ビート Op.11(カッスートによる改訂版)
ヴィアンナ・ダ・モッタ:
● 交響曲『祖国』 Op.13 (1895)
第1楽章:Allegro eroico
第2楽章:Adagio molto
第3楽章:Vivace
第4楽章:退廃-戦い-復活
● 序曲『ドナ・イネス・デ・カストロ』 (1886)
● ポルトガルの情景 Op.15~第3番『デュロのチュラ』(F.デ.フレイタスによる管弦楽編)
● 3つの即興曲 Op.18~第2番アレグレット(管弦楽版)
● ビート Op.11(カッスートによる改訂版)
アルヴァーロ・カッスート指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
ポルトガルの海外領土(当時)であったサントメ島に生まれたヴィアンナ・ダ・モッタは、幼い頃から音楽の才能を発揮し、1875年から1881年までリスボン国立音楽院でピアノと作曲を学びます。その後、1882年にベルリンに留学しシャルヴェンカ兄弟に師事し、1885年からヴァイマールにてフランツ・リストの高弟となります。リストの死後はハンス・フォン・ビューローにも学び、当時の最も著名なピアニストの一人として名声を獲得しました。作曲家としても、ポルトガル音楽界に最初にナショナリズムの作風を取り入れた先駆者として賞賛されましたが、1900年代になって音楽が現代的な様相を帯びてくると、自らの作風との不一致を感じたのか、1910年頃には作曲活動を停止してしまいます。
しかしながらこのアルバムに収録されている『祖国』を始めとした管弦楽作品は、最近になって人気が高まる傾向にあり、見事なコントラストと重厚な響きからは、まるでリストの交響詩や、一連のワーグナー作品を聴いているような高揚感をも感じさせることでしょう。(NAXOS)
しかしながらこのアルバムに収録されている『祖国』を始めとした管弦楽作品は、最近になって人気が高まる傾向にあり、見事なコントラストと重厚な響きからは、まるでリストの交響詩や、一連のワーグナー作品を聴いているような高揚感をも感じさせることでしょう。(NAXOS)
少し珍しいポルトガルの作曲家の作品。ヴィアンナ・ダ・モッタという作曲家は初めて知った。1868年に生まれたこの作曲家は、リストに学び作風もリストの交響詩の響きに似ている。小品はどこかラテン的な感じなところもあるが、後期ロマン派の音楽の作品だなと思った。当然、冒険なのだが演奏のオーケストラがRLPOだから、聴いてみようと思った。このオケはグローヴズの指揮のディーリアスで馴染んだ団体。柔らかくいい音で演奏してくれると期待したからだ。その期待は裏切られることなく、満足のいくものだった。まあしかし、これ以上この作曲家へは深入りしないであろうとも思った。