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ペッテション:交響曲第7番

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演奏
ゲルト・アルブレヒト指揮 ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団

 ドイツCPOから出たペッテションの交響曲シリーズの一つ。いろいろな評を読むとこの作品は比較的聴きやすいということであるが、叙情的な部分が他の作品よりもあるからかもしれない。だが、実際は何かのたうちまわるような感じで救いがない絶望的な音で彩られている。

 この作曲家は1911年に生まれたスウェーデンの人で、不幸の連続だったという。それを逆手にとって自分の心情を音楽にぶつけたみたいだ。1911年生まれといえばイタリアのニーノ・ロータと同い年で、現代作曲家の範疇には入る。しかし、前衛的なところはまるでなく、どちらかというと伝統的な書法による作品ばかりのように思う。交響曲の殆どは大編成のオーケストラを要する。低音楽器がずしりと重い響きを鳴らすから、何か深刻なものを突き付けられたような感じになるのである。これも単楽章で45分の時間を要するが、休みなしだから余計にしんどく感じる。

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