【収録曲】
ベルリオーズ:
1. テ・デウム 作品22
2. 序曲《ローマの謝肉祭》 作品9 <特別収録>
【演奏】
フランシスコ・アライサ(テノール)
ロンドン交響合唱団、 ロンドン・フィルハーモニック合唱団、
ウーバーン・シンガーズ、 セント・オールバンズ・スクール合唱団、ハバ―ダッシャーズ・アスク・スクール合唱団、 サウスエンド少年合唱団、デズボロー・スクール合唱団、 ウィナーシュ・フォーレスト・スクール合唱団、 ハイ・ワイクーム教区教会少年聖歌隊、
合唱指揮:リチャード・ヒコックス、 マルティン・ハーゼルベック(オルガン) (以上、1)
EC ユース・オーケストラ (1)、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2)
クラウディオ・アバド(指揮)
【録音】
1981年8月4日-7日 イギリス、ハートフォードシャー州セント・オールバンズ大修道院 (1) (ライヴ)
1998年12月 ベルリン、フィルハーモニー (2)
ベルリオーズ:
1. テ・デウム 作品22
2. 序曲《ローマの謝肉祭》 作品9 <特別収録>
【演奏】
フランシスコ・アライサ(テノール)
ロンドン交響合唱団、 ロンドン・フィルハーモニック合唱団、
ウーバーン・シンガーズ、 セント・オールバンズ・スクール合唱団、ハバ―ダッシャーズ・アスク・スクール合唱団、 サウスエンド少年合唱団、デズボロー・スクール合唱団、 ウィナーシュ・フォーレスト・スクール合唱団、 ハイ・ワイクーム教区教会少年聖歌隊、
合唱指揮:リチャード・ヒコックス、 マルティン・ハーゼルベック(オルガン) (以上、1)
EC ユース・オーケストラ (1)、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2)
クラウディオ・アバド(指揮)
【録音】
1981年8月4日-7日 イギリス、ハートフォードシャー州セント・オールバンズ大修道院 (1) (ライヴ)
1998年12月 ベルリン、フィルハーモニー (2)
>アバドとしては比較的珍しいレパートリーであるベルリオーズを2曲収録。他には編曲もの以外では幻想交響曲のみであり、映像でもウィーン・フィルとの「テ・デウム」以外ありませんので、大変レアな音源です。この曲は日本初CD化となります。ECユース・オーケストラとのDG録音もこれが唯一であり、さらに<特別収録<の序曲「ローマの謝肉祭」は、'02年に発売された「ザ・ベルリン・アルバム」という2枚組にのみ収録されたレア曲(国内盤でも発売)。今回久しぶりの復活です。尚、ECユース・オーケストラはロンドンに本拠を置くEU加盟国からなるユース・オケ。アバドが設立に尽力したことで知られており、初代の指揮者を務めました(‘81年には彼らのOBで構成されたヨーロッパ室内管も創設)。ロンドンを本拠地として活動し、アバドは'78年の初演奏会以来たびたび共演しました。この「テ・デウム」は、4年目のシーズンの夏の欧州ツアー時にロンドンで収録されたライヴです。前半にはミンツをソリストに迎えてブラームスのヴァイオリン協奏曲が演奏されました。9団体もの大合唱団と24歳までの若手で構成されたECユース・オーケストラとの演奏は、思った以上に熱気を帯びており、伸びやかな合唱と要所を締めるオルガンに支えられた、充実した名演が繰り広げられています。尚、LP発売時の国内盤は、輸入LPに国内解説や帯を加えた状態で発売されていました。CDでは発売初期より輸入盤がラインナップされていましたが、流通量は非常に少なかったためか、市場ではあまり出回っていなかったと思われます。'03年に輸入盤の10枚組BOXで久しぶりに再発されましたが暫くして廃盤となりました。今回の復刻では、LP初出時のオリジナル・ジャケット・デザインを採用(CDはLP時の上下左右が一部カットされていました)、国内盤としては初CD化です。またLPの裏ジャケット(写真多用)もブックレット裏に配置しました。長らくこの名盤は幻の盤となっていましたが、ようやく本来の形で復刻することができました。大編成曲を得意としたアバドならではの素晴らしい手綱さばきを堪能できます。さらに、今回の解説書には新規で満津岡信育氏による序文解説を掲載しました。
タワーレコード(2015/09/30)
店頭を覘くと、通販では見落としていたものを見出すことがあるが、これもその一つ。このアルバムの成り立ちは上の販売の口上が語り尽くされている。アバドのレパートリーでも稀なものというのが、利いた。フィルアップの序曲も再発売がしばらくなかったものという。
ベルリオーズのテ・デウムはこれが初めてではないが、期待以上に迫力があった。ECユース・オーケストラというのが、ちょっとどうかと思ったが、アバドの薫陶を受けた若い奏者の集団で流石だと感心した。また、合唱指揮としてリチャード・ヒコックスの名前が見える。後年、シャンドスでイギリス音楽の大作を多く録音して、急死したその人である。こうしたものは人の出会いが大きいことを物語ると認識する。