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歌曲集~レーガー、ヴェーベルン編曲による管弦楽伴奏版

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歌曲集〜レーガー、ヴェーベルン編曲による管弦楽伴奏版 エルスナー、ヤノフスキ&ベルリン放送響

シューベルト:歌曲集~レーガー、ヴェーベルン編曲による管弦楽伴奏版
エルスナー、ヤノフスキ&ベルリン放送交響楽団


SACDハイブリッド盤。実力派テノール歌手、クリスティアン・エルスナーがシューベルトの歌曲を録音。なんと、レーガー、ヴェーベルン編曲によるオーケストラ伴奏で、演奏はマレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送交響楽団です。ヤノフスキはエルスナーへ絶大なる信頼を置き、ワーグナーの『パルジファル』(PTC5186401)をはじめ、頻繁に共演しております。
 ブラームス、ブリテン、ベルリオーズ、レーガー、ヴェーベルンといった名だたる作曲家がシューベルトの歌曲をオーケストラ編曲してきましたが、これら編曲版の演奏・録音は非常に少なく、当録音は大変貴重なものといえます。今回、レーガー編曲を13曲、ヴェーベルン編曲を4曲、計17曲を収録しました。レーガー版は後期ロマン主義の重厚な作風があらわれ、まるでオルガンの様に壮大です。一方、ヴェーベルンはウィーン大学在籍時の作品で、透き通るような響きを追求しております。両作曲家の個性のあらわれたアレンジと言え、シューベルトの歌曲の新たな魅力に出会えます。
 クリスティアン・エルスナーはドイツ・リートを得意とし、シューベルトをはじめこれまで多くの録音を残してきました。近年ではサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミー団員とともにハンス・ツェンダー編曲による『冬の旅』室内アンサンブル版を演奏し話題となりました。エルスナーの抜群の歌唱とヤノフスキの見事なオーケストレーションをペンタトーン・レーベルの高音質録音でお楽しみください。(キングインターナショナル)


【収録情報】
シューベルト:歌曲集(管弦楽伴奏版)


● 音楽に寄せて D.547(レーガー編曲)
● 魔王 D.328(レーガー編曲)
● 君はわが憩い D.776(ヴェーベルン編曲)
● 老いの歌 D.778(レーガー編曲)
● 月に寄せて D.296(レーガー編曲)
● プロメテウス D.674(レーガー編曲)
● 夜と夢 D.827(レーガー編曲)
● 竪琴弾きの歌1 D.478『孤独にひたりこんでいるものは』(レーガー編曲)
● 竪琴弾きの歌2 D.480『涙を流しながらパンを食べたことのないひとたち」(レーガー編曲)
● 竪琴弾きの歌3 D.479『わたしは家の裏戸口にそっと忍び寄っては」(レーガー編曲)
● タルタロスの群れ D.583(レーガー編曲)
● 『美しき水車小屋の娘』 D.795~第10曲『涙の雨』(ヴェーベルン編曲)
● 『冬の旅』 D.911~第20曲『道しるべ』(ヴェーベルン編曲)
● メムノン D.541(レーガー編曲)
● 『白鳥の歌』 D.957~第9曲『君の肖像』(ヴェーベルン編曲)
● 万霊節の連祷 D.343(レーガー編曲)
● 夕映えの中で D.799(レーガー編曲)

 クリスティアン・エルスナー(テノール)
 ベルリン放送交響楽団
 マレク・ヤノフスキ(指揮)

 録音時期:2014年9月
 録音場所:ベルリン、RBBハウス・デス・ルンドフンクス
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 上は通販サイトにあった販売者のコメントと収録内容をそのまま転載したものだ。
 
 シューベルトの歌曲はオリジナルのピアノ伴奏で聴く人が大半ではないかと思う。それを管弦楽伴奏で演奏したり聴いたりするのは邪道という人もいるかもしれない。しかし、ルネ・コロだったか、オーケストラ伴奏でワーグナーのオペラのアリアを歌ったリサイタルで、アンコールとしていくつかシューベルトの歌曲を管弦楽の伴奏で歌っていたのを見て、そういうものがあるのかと興味を持って、調べてみた。当初は即席にアレンジしたものかとも思ったものだ。ところが、検索してみると名だたる作曲家がアレンジャーとして存在していることがわかった。もちろん、録音の数は少ない。それでもヘルマン・プライのように網羅的に録音してくれた人もいてありがたかった。同じ作品でアレンジャーが複数いるものもあって、編曲者の傾向が出てきて、雰囲気も全く違う面白さがあったものだ。
 
 そうしたアルバムの延長として、これがあると思う。ここではレーガーとウェーベルンに限定しているのがポイントかもしれない。有名な「魔王」もリストとベルリオーズの版があるが、ここではレーガーのものが収録されている。リストやベルリオーズはそうぞれの世界を構築しているが、レーガーは極力シューベルトの世界を尊重しているようでおとなしい感じがした。
 
 バックはヤノフスキが指揮するベルリン放送so。旧東側のオケである。ヤノフスキとはワーグナーのオペラやヘンツェの交響曲を録音している団体。壁がある時代とは体質も相当変化しているのではないかと思う。音色もハインツ・レーグナーなんかの時代よりは柔軟性があるように感じる。当時の機能とはずいぶんと変容したように思うのだがどうだろうか。

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