マリー・マクローリン(ソプラノⅠ)、マリア・ユーイング(ソプラノⅡ)
ジェリー・ハドレー(テノール)、コルネリウス・ハウプトマン(バス)
レナード・バーンスタイン指揮 バイエルン放送交響楽団・合唱団
1988年7月 修道院小教区教会、ディーセン(アンマーゼー)(ライヴ)
バーンスタインが録音した唯一のモーツァルトのレクイエムだそうである。しかも、ジェスマイヤー版ではなく、校正をしっかりやったバイヤー版の使用だ。だからというのではないが、今まで聴いた中で何かすっきりしたものがある。楽器の分離もよく聴きやすい。
妻のフェリシア・モンテアレグレの没後10年に捧げられたという。結婚前彼女はカソリック教徒だったというから、本来の宗派に準拠して、彼女を弔う気持ちもあったのかもしれない。テンポはかなりスローで、ワルターなどの演奏よりはかなり遅い。その代わりしっかり歌わせているので、スケール感はある。いろいろと気付きをもたらしてくれる演奏であると思う。