● ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』全曲
ルネ・フレミング(S:ルサルカ)
ドローラ・ザジック(MS:魔法使いの婆さん)
ピョートル・ベチャワ(T:王子)
ジョン・レリエ(B:水の精)
エミリー・マギー(S:外国の公女)
ウラディミール・チメロ(T:森番)
ジュリー・ボウリアンヌ(MS:皿洗いの少年)
ディゼラ・ラルスドッティア(S:森の精1)
ルネ・タットゥム(S:森の精2)
マヤ・ラーヤニ(A:森の精3)
アレクセイ・ラヴロフ(Br:狩人)
ヤニック・ネゼ=セガン指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団・バレエ団
演出:オットー・シェンク 装置:ギュンター・シュナイダー=シ-゙ムッセン 衣裳:シルヴィア・スタラーマー 照明:ギル・ウェゥスラー
振付:カルメン・デ・ラヴァッラーテ
収録時期:2014年2月8日
収録場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)
収録場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)
このドヴォルザークのオペラはCDを含めて3つ目のソフトを入手したことになった。そのいずれもがタイトル・ロールをルネ・フレミングが歌っている。CDはチェコ・フィルだったし、次のDVDはパリ国立歌劇場のアンサンブル。そして次がこれだ。
パリの演出はかなり現代化されていて、水の精はギャングのボスみたいな感じで雰囲気が今一つだった。しかし、さすがMETだ。かなりオリジナルな雰囲気を残した演出と装置になっていて、この話の雰囲気はよく出ていた。これは言ってみれば、幻想劇であり、妙な読み替えは却っておかしなことになるのだが、自分の色を出そうとするヨーロッパの演出家はそんなことは頓着ない。いや、ヨーロッパの客はそれを容認している節もある。この演目ではないが、時代設定が違うと主張したら、ドイツの初老のご婦人の方はこれも解釈の一つでいいのでは、との反応。まあ、本場の人は旧式のものは見あきているから、そういう意見にもなるのだろう。