Quantcast
Channel: 趣味の部屋
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1029

ボーイト:歌劇『メフィストーフェレ』全曲(アレーナ&サンフランシスコ歌劇場)

$
0
0
『メフィストーフェレ』全曲 カーセン演出、アレーナ&サンフランシスコ歌劇場、レイミー、オニール、他(1989 ステレオ)
 メフィストーフェレ/サミュエル・レイミー(バス)
 ファウスト/デニス・オニール(テノール)
 マルゲリータ、エレナ/ガブリエラ・ベニャチコヴァー(ソプラノ)
 マルタ/ユディト・クリスティン(メゾ・ソプラノ)
  パントリス/エミリー・マンハント(メゾ・ソプラノ)
 ヴァグネル/ダニエル・ハーパー(テノール)
 ネレオ/ダグラス・ウンシュ(テノール)
 マウリツィオ・アレーナ(指揮)サンフランシスコ歌劇場管弦楽団&合唱団・バレエ団
 演出:ロバート・カーセン 装置:マイケル・レヴァイン 衣裳:ジェニファー・グリーン 
 振付:アルフォンス・プラン
 
 収録時期:1989年
 収録場所:サンフランシスコ歌劇場(ライヴ)

 カナダの演出家ロバート・カーセンによる1989年の舞台。既に同じ劇場の2013年の再演の映像が出ているが、これは古い方の舞台。四半世紀以上も前の録画だから、映像が少しぼけたような感じがして、古いがサミュエル・レイミーの歌唱は鑑賞するだけの価値があると思う。その堂々、かつ憎々しいメフィストフェレスぶりは、圧巻だ。ファウストやマルゲリータはやや太めでそれらしくないのは残念だが、それを補って余りあると思う。

 ボイートは自身でこのオペラを振って初演したものの、不評で改訂を何度も施し、今の形にしたので、受け入れられるようになった。トスカニーニなども熱心取り上げ、その一部を録音もしている。ただ、今一つ音楽が盛り上がらないのは、彼の作曲家としての限界かもしれない。その後は台本作家としてヴェルディの協力者になるのだが、作曲よりは台本執筆に興味があったのかもしれない。
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1029

Trending Articles