ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14a
レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
1963.5.27 マンハッタン・センター、ニューヨーク
(付録)ベルリオーズ、サケデリックな旅 1968.3.5 エヴェリー・フィッシャー・ホール、ニューヨーク
バーンスタインの幻想はEMIに入れたフランス国立とのものが、今は有名みたいだが、CBSへはこの1963年とその5年後1968年の二度録音している。同一の曲を二回も入れることは余程のことではなかったかと思われる。とするとこちらの63年の録音に納得しがたいものがあったやもしれない。
手許にあるのは上の写真の米国盤。国内盤はないようで、68年版の方が近々再発売されるようだ。時間の関係で最後の二つの楽章とバーンスタイン自身が解説する音声を久しぶりに聴いてみた。金管の咆哮が予想以上に荒々しい。カラヤンあたりの洗練に洗練を重ねたものとは正反対のような印象だ。音色もアメリカのブラスという感じだ。それが68年にはどうなっているかは、未聴なので何とも言えないが、若々しい演奏ではあるなと思った。