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アムステルダムのブルーノ・ワルター

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Sym, 1, : Walter / Concertgebouw O +brahms: Schicksalslied (1947)
①ブラームス:運命の歌         1947.10.22    アルヅテルダム・トーンクンスト合唱団
②マーラー:交響曲第1番ニ長調     1947.10.16
ブルーノ・ワルター指揮 アムステルダム・カンセルトヘボウ管弦楽団

 またもや屋上に屋を架すようにワルターのマーラーの第1番を買ってしまった。今回は戦後2年経過したACOへの客演のライヴ録音。まだ、追放処分になったメンゲルベルクの影響が色濃く残っていた時代のACOとの共演というのが目を惹いた。解説によるとそのメンゲルベルクの解釈を尊重しつつの指揮だったようである。もちろんワルターの解釈を通したところもあるが、さすがに両者ともマーラーの薫陶を受けていた関係か、違和感なく音楽は進行する。ナチスがオランダを占領して、マーラーは一切禁止されたと思ったら、2回ほど押し切ってメンゲルベルクは演奏しているいうから、やはり戦後の処分は殆ど冤罪みたいな感じだったという印象が強い。ナチスは放送や録音は一切許さなかったという。メンゲルベルクのマーラーは第4番と第5番のアダージョ以外は残っていないのは残念。

 録音は割と聴きやすく、同じ年のロンドンのライヴよりも状態がいいようである。ただし、マーラーのフィナーレはやや音がひっこんだようで残念だし、ホルンあたりが音を外したりとと演奏面のキズもある。それでもある種の満足感がある。フィナーレの最後のアッチェルランドはあまりしないのがワルターの流儀だろうか。最晩年のステレオ録音と酷似していた。テンシュテットあたりの煽りはむしろ自分には違和感を覚える。


 

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