【収録情報】
ストラヴィンスキー
1. バレエ音楽『火の鳥』(1910年全曲版)
2. 交響詩『うぐいすの歌』
ストラヴィンスキー
1. バレエ音楽『火の鳥』(1910年全曲版)
2. 交響詩『うぐいすの歌』
ピエール・ブーレーズ指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
録音時期:1975年1月20日(1) 1975年1月27日、10月6日(2)
録音場所:ニューヨーク、マンハッタン・センター
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
録音場所:ニューヨーク、マンハッタン・センター
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
これは買い直しで得た盤。「火の鳥」とバルトークの「中国の不思議な役人」のカップリングがまず気に入らなかったのと、そのためにバルトークの「管弦楽のための協奏曲」が重複のため買いかねていたからだ。それを解決する組み合わせを確認したので、購入したもの。しかも、交響詩「うぐいすの歌」を新たに得るというオマケまでついていて、良かったと思っている。
バレエの方は組曲1919年版が一番有名だが、これはオリジナル全曲版である。1919年版を聴き慣れた耳には楽器の変更が相当あることに気づく。また編成もオリジナルの方が大きい。有名な「カッチェイの踊り」ではトロンボーンのグリッサンドはない。これは組曲版の方に軍配があがるような気はする。この曲の録音はアンセルメの最後の録音なんかもあるが、ブーレーズの明晰な解釈ぶりはやはりありがたいと思う。なお、組曲の方も数種あって、ブーレーズも1911年版の録音もしている。スラヴィンスキーは改訂魔だったが、自作に自信の持てなかったブルックナーとは異なり、ひたすら印税を稼ぐ戦術としてのもので、「確信犯」であった。
交響詩の方は同名のオペラの素材から取られたもの。ここ最近になって録音を多く見る気がする。メイカニックな感じがとても面白い作品である。中国皇帝に機械仕掛けのうぐいすを持参するのは、日本の使者というのが、何とも皮肉っぽい感じがする。