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Channel: 趣味の部屋
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『ガラ・ナイト・アット・ジ・オペラ』 ストコフスキー&フィラデルフィア管

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収録情報】
1. ワーグナー:歌劇『リエンツィ』序曲
2. モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「もう飛ぶまいぞこの蝶々」
3. ボロディン:歌劇『イーゴリ公』より「眠りも安らぎもなく」
4. グノー:歌劇『ファウスト』より「眠ったふりをせず聞きたまえ」
5. プッチーニ:歌劇『トスカ』 より「歌に生き、愛に生き」
6. ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より「父上よ」
7. ワーグナー:歌劇『ローエングリン』第1幕への前奏曲
8. ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』よりブリュンヒルデの自己犠牲

レオポルド・ストコフスキー指揮 フィラデルフィア管弦楽団
ビルギット・ニルソン(ソプラノ)5.6.8、ジョージ・ロンドン(バスーバリトン)2.3.4

録音時期:1962年1月20日  録音場所:フィラデルフィア   録音方式:ステレオ(アナログ/ライヴ)



 巨匠レオポルド・ストコフスキーが振った1962年フィラデルフィアでのガラ・ナイトは、アメリカの素晴らしきバス・バリトン、ジョージ・ロンドンと、偉大なるワーグナー・ソプラノ、ビルギット・ニルソンを迎えたオペラ・アリア集。
 オリジナルの放送で使われた各曲間のアナウンスやストコフスキーによるコメントなども収録し、『リエンツィ』序曲から始まり『神々の黄昏』の終曲で幕を閉じる、夢のような一夜を丸ごと楽しめます。(東京エムプラス)

 ギルドからまた1962年にフィラデルフィア管弦楽団のコンサートに登場したストコフスキー指揮の模様がリリースされた。今回はオペラのガラ・コンサート。しかもステレオ収録で音楽はたいへん聴きやすい。マエストロのコメントはマイクがないのか、聴きとりにくい。ラジオ放送をそのままCDにしたのだろう。


 しかし、よく考えてみるとこの指揮者はあまり歌劇場のピットに入って、オペラを指揮したというイメージはない。専らコンサートに専念という感じで、オペラをやっても演奏会形式といった取り上げ方といった印象である。レコード録音にも熱心でアコースティックの時代からカタログに登場している。録音に入れるポピュラーな作品だけでなく、初演にも熱心だった。1938年にオーマンディにそのポストを譲ってから、しばらくフィラデルフィア管弦楽団からは離れていたようだが、1960年頃からまた指揮台に上がっているみたいで、ここのところ1962年のシーズンのものがこれを含めて3種類出ている。何か状況の変化があったのかもしれない。

 最後のブリュンヒルデの自己犠牲はニルソンの歌唱を得て、堂々とした演奏だと思う。珍しいのはニルソンが「トスカ」を歌っていることだろう。我の強いキャラクターだからワグネリアンのドラマティックでも十分にこなせる役なのかもしれない。そういえばベーレンスがMETでトスカをやっていたことを思い出した。ロンドンが歌っている「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」はかつてよくNHKのど自慢で出場者が歌っていたのを思い出した。


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