冴えない旅行書専門店を営むバツイチの男と、有名なハリウッド女優の恋を描いた作品。男女の立場が逆転しているところがミソの作品である。スター女優役のジュリア・ロバーツ以外の主要な役柄は全てイギリスの演技陣で固めているし、監督も撮影監督もイギリス映画の人たちだから、純正アメリカ映画というよりはイギリス映画に近い作品ではある。
主人公の女優よりも脇役の連中が面白い。どちらかというと変人の集合体みたいな感じである。適度にユーモアがあっていい。そういうところがこの映画の魅力のように思う。ヒュー・グラントのおく手の男性もなかなかいい。あまりこうした新しい作品は観ないので、出演俳優は映画の中で初めて観る人たちばかりだ。ジュリア・ロバーツも観たのはこの作品のみである。