【収録情報】
● ベッリーニ:歌劇『カプレーティとモンテッキ』全曲
ジョイス・ディドナート(Ms ロメオ)
ニコル・キャベル(S ジュリエッタ)
サイミール・ピルグ(T テバルド)
エリック・オーウェンズ(Bs-Br カペッリオ)
リ・アオ(Br ロレンツォ)
サンフランシスコ歌劇場管弦楽団&合唱団
リッカルド・フリッツァ(指揮)
演出:ヴァンサン・ブサール
装置:ヴァンサン・ルメール
衣装:クリスチャン・ラクロワ
照明:グィード・レヴィ
収録時期:2012年10月
収録場所:サンフランシスコ歌劇場(ライヴ)
先日、BSプレミアムでも別の劇場の公演を見たばかりだが、これはアメリカのサンフランシスコの歌劇場のもの。残念ながら日本語字幕はなく、英語の字幕での鑑賞。前半は運転しながらなので、音のみの鑑賞ではあった。
このベルリーニのオペラは、我々がよく知っているシェークスピアの戯曲ではなく、本来の伝承によったものかもしれない。バルコニーでの出会いとか、ジュリエットの独白もない。題名からして、敵対する両家の殺伐とした闘争が前面に出ているような気もする。ロミオはメゾのズボン役になっているので、どこか同性愛的な妖しげな雰囲気があるのもこのオペラの特徴でもある。
この公演もやや現代的な風俗になっていて、中世のイタリアではない感じがする。まだ、欧州のどこかの劇場の映像のようにマフィアの抗争事件風の演出よりは遥かにわかりやすい演出ではあった。