伯爵令嬢マドレーヌ(ソプラノ) ルネ・フレミング
伯爵(バリトン) モルテン・フランク・ラーセン
フラマン(テノール) ヨゼフ・カイザー
オリヴィエ(バリトン) ラッセル・ブラウン
ラ・ロッシュ(バス) ピーター・ローズ
クレヨン(アルト) サラ・コノリー
トープ氏(テノール) ベルナルド・フィッチ
アンドリュー・デイヴィス指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
収録時期:2011年4月23日 収録場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)
R.シュトラウス最後のオペラ。初演は1942年10月28日にバイエルン国立歌劇場においてというから、戦時中のことだ。オペラ論を舞台で展開するような趣向の喜劇的な内容である。深刻な斬った張ったは回避したのだろうか。戦争の憂さから逃避しているのかもしれない。しかし、どこか暗い感じもするのは、社会情勢と作曲者自身の老いもあったのかもしれない。
合唱はなく、オーケストラは時として室内楽的な演奏をも要求されるので、かなり難しい演目かもしれない。もちろんヒロインなどの負担は大きい。そうそう取り上げられる演目ではないような気がする。