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『ファルスタッフ』全曲 トスカニーニ&VPO(1937 モノラル)

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・ヴェルディ:歌劇『ファルスタッフ』全曲
 マリアーノ・スタビレ(Br:ファルスタッフ)
 ピエトロ・ビアシーニ(Br:フォード)
 ディノ・ボルジョーリ(T:フェントン)
 アルフレード・テデスキ(T:カイウス)
 ジュゼッペ・ネッシ(T:バルドルフォ)
 ヴィルジーリオ・ラッツァーリ(B:ピストーラ)
 フランカ・ソミーリ(S:フォード夫人)
 アウグスタ・オルトラベッラ(S:ナネッタ)
 ミタ・ヴァサーリ(Ms:ページ夫人)
 アンゲリカ・クラヴチェンコ(Ms:クィックリー夫人)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)

 録音時期:1937年8月9日
 録音場所:ザルツブルク祝祭劇場
 録音方式:モノラル(ライヴ)
 トスカニーニは1937年のザルツブルク音楽祭に出演して、ワーグナーの「ニュールンベルクのマイスタージンガー」とヴェルディの「ファルスタッフ」を指揮している。これはその時のライヴである。ワーグナーの方は以前から録音の存在を知っていて、リリーズされるや即入手したが、こちらは知らず、先日入手したようなしだである。
 
 80年近くも前のものだから、劣化は当然生じているのだが、意外とこの種の録音の中では聴きやすい部類かもしれない。本当は舞台の映像があればと思うが仕方がない。音から想像するだけだが、その想像が容易いというのは、この演奏がかなり出来であったと思われる。トスカニーニはどちらかというとあまり響かせないように指揮しているようにも聴こえるが、録音の特性なのかもしれない。VPOもワーグナーと違ってどこか優美さをかなぐり捨てたような熱演ぶりである。歌手は往年の名手揃ってとあるが、歌手事情には疎いので、知らない人ばかりであった。

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