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伊福部昭百年紀Vol.3

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【曲目】
1. HBCテレビ 放送開始と終了のテーマ
2. 北海道讃歌
3-18. 「大怪獣バラン」組曲
第1部 TV版
No.2
No.3
No.2
No.14
第2部 映画版
No.1 「メインタイトル」
No.2 「20世紀の神秘」
No.5 「婆羅陀魏山神」
No.6 「バラン復活」
No.13 「バラン対哨戒艇うらなみ(A)」
No.12 「バラン対迎撃機ネプチューン」
No.16 「特車隊出動」
No.15 「爆雷攻撃開始」
No.14 「バラン対哨戒艇うらなみ(B)」
No.16 「特車隊出動」
No.18 「特殊火薬」
No.20 「エンディング」
19-30. 「ゴジラ」組曲 改訂版
M-1. 「メインタイトル」
M-6. 「大戸島の神楽」
M-9. 「大戸島のテーマ」
M-7. 「嵐の大戸島」
M-11. 「フリゲートマーチ」
M-C. 「ゴジラ東京湾へ」
M-A. 「ゴジラの猛威」
M-B. 「決死の放送」
M-16. 「ゴジラ迎撃せよ」
M-19. 「帝都の惨状」
「平和への祈り」
M-23. 「エンディング」
31-38. 「モスラ対ゴジラ」組曲
No.1 「メインタイトル」
No.4 「巨卵漂着」
No.5 「小美人のテーマ」
No.6 「小美人の回想」
P.S. No.3 「聖なる泉」
No.25 「幼虫モスラ対ゴジラ」
No.18 「モスラの旅立ち」
No.1,2,7 「マハラ・モスラ」
39-53. 「キングコング対ゴジラ」組曲
No.1 「メインタイトル」
No.2 「世界驚異シリーズ」
No.6 「ファロ島」
No.14 「大ダコ対キングコング」
No.18 「埋没作戦準備」
No.20 「100万∨作戦準備」
No.10 「ゴジラの恐怖」
No.27 「キングコング輸送作戦」
No.19 「キングコング対ゴジラ」
P.S. No.4「ふみ子救出作戦I」
No.15「眠れる魔神(前半)」
No.26「ふみ子救出作戦II」
No.12「眠れる魔神(後半)」
No.1 「メインタイトル(リフレイン)」
No.30 「エンディング」
54-55. 「海底軍艦」より
No.3「メインタイトル」
No.20「ムウ帝国の祈り」
56. 「キングコング対ゴジラ」より(アンコール)

【演奏】
作曲:伊福部昭
構成・復元:鹿野草平
指揮:齊藤一郎
コンサートマスター:工藤春彦
演奏:オーケストラ・トリプティーク http://3s-ca.jimdo.com/
合唱:伊福部昭百年紀合唱団
エレクトーン:菊地夕夏
ピアノ:小形さくら、林繭

【録音】
2014年11月24日(すみだトリフォニーホールにてライヴ録音)
 タイトルからこれが3枚目の伊福部生誕100周年に関するライヴの第3弾である。
 
 今回は怪獣映画のための音楽がメインだが、最初の珍しい音楽が演奏されている。HBCという北海道の放送局のテレビ放送開始と終了の音楽と合唱曲「北海道讃歌」が収録されているのが目を惹く。前者は何かガムラン音楽みたいな感じで南方の民族音楽みたいなのが面白い。後者はこの人独特の合唱と管弦楽のための作品ながら、北海道以外で演奏されるのは、この収録の演奏会が初めてというもの。その後、怪獣ものや特撮ものの音楽が続く。これらは戦前・戦中の作品の転用が多々あって、戦争の記憶が色濃く残っているという印象だ。たとえば「ゴジラ」の「大戸島の神楽」の音楽は「日本狂詩曲」の素材。「ゴジラ」以外に「てんやわんや」という1950年の松竹作品のタイトルバックにも使われている。「大怪獣バラン」でも「兵士の序奏」の素材が出てくるし、ゴジラのテーマ自体が1948年の「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的狂詩曲」からの転用だ。「ゴジラ」のフリゲートマーチも戦時中の吹奏楽作品「古志舞」が基になっている。「ゴジラ」の3年前の作品「源氏物語」で主人公たちが馬で疾走するシーンに既に転用されている素材でもある。
 
 ただ惜しむらくは合唱の規模が小さく、歌詞がよく聞き取れない。「ゴジラ」の祈りの音楽でも映画のサウンドトラックの方がまだ合唱が鮮明だったように感じた。オーケストラや合唱もこの企画に合わせた臨時編成なのかもしれない。
 

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