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フランス国立管弦楽団 高音質による、未発表演奏会の80年

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【曲目】
STEREO=S MONO=M

[CD1] フランスの伝統 [1h18'16]
・ドビュッシー:夜想曲〔1. 雲 2. 祭 3.シレーヌ(セイレン)〕[5'07]
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)、RTF 合唱団
録音:1958年3月20日(ドビュッシー没後40周年祭)、シャンゼリゼ劇場 M
・ラロ:「イスの王」序曲 [12'18]
ポール・パレー(指揮)
録音:1970年11月25日、シャンゼリゼ劇場 S
・ルーセル:バッカスとアリアーヌ [16'36]
シャルル・ミュンシュ(指揮)
録音:1966年1月1日、バーデン=バーデン M
・プーランク:村人の歌 [10'51]
ロジェ・デゾルミエール(指揮)、ピエール・ベルナック(バリトン)
録音:1944年4月24日、サル・ガヴォー M
(ピエール・シェーファー実験的スタジオ録音)
・アルベリク・マニャール(1865-1914):
Hymn to justice(正義への賛歌)op.14 [13'13]
マニュエル・ロザンタール(指揮)
録音:1944年9月28日、シャンゼリゼ劇場 M
(1944年パリ解放後、第1回目のコンサートの記録)

[CD2] 1950年代のレパートリーの拡張 [1h17'58]
・ベートーヴェン:序曲コリオラン [7'25]
カール・シューリヒト(指揮)
録音:1959年3月24日、シャンゼリゼ劇場 S
(フランス国立管弦楽団25周年記念演奏会)[ 既出ALT 210/11]
・マーラー:さすらう若人の歌 [16'16]
カール・シューリヒト(指揮)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
録音:1957年9月9日、ブザンソン市営劇場 M
[ 既出TAH 646]
・R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら [15'13]
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1957年10月10日、シャンゼリゼ劇場 M
・アルバン・ベルク:ペーター・アルテンベルクの絵はがきの文による5つの管弦楽伴奏歌曲 op.4 [11'35]
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指揮)、イルマ・コラッシ(ソプラノ)
録音:1953年5月4日、シャンゼリゼ劇場 M
・ラヴェル:2つのヘブライの歌
パウル・クレツキ(指揮)、ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
録音:1955年12月1日、シャンゼリゼ劇場 M
・ストラヴィンスキー:火の鳥(組曲)[19'26]
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音:1956年1月30日、シャンゼリゼ劇場 M

[CD3] ORTF からONFへ
( フランス国立放送管弦楽団からフランス国立管弦楽団へ) [1h16'54]
・プロコフィエフ:ロミオとジュリエット 組曲第1番&第2番(抜粋)[23'53]
〔組曲第2番より- モンダーギュー家とキャピュレット家、少女ジュリエット、
ジュリエットの墓の前のロメオ/第1組曲より- ティボルトの死〕
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
録音:1974年5月29日、シャンゼリゼ劇場 S
・ラヴェル:シェエラザード [17'59]
レナード・バーンスタイン(指揮)、マリリン・ホーン(ソプラノ)
録音:1975年9月20日、シャンゼリゼ劇場 S
・ストラヴィンスキー:春の祭典 [34'57]
ロリン・マゼール(指揮)
録音:1980年7月8日、シャンゼリゼ劇場 S

[CD4] 旅の仲間~バーンスタイン、小澤征爾、リッカルド・ムーティ [1h2'29]
・アンブロワーズ・トマ:レーモンあるいは王妃の秘密の序曲 [9'26]
レナード・バーンスタイン(指揮)
録音:1981年11月21日、シャンゼリゼ劇場 S・ドビュッシー:海 [23'55]
小澤征爾(指揮)
録音:1984年5月28日、シャンゼリゼ劇場 S
・ケルビーニ:「ロドイスカ」序曲 [10'26]
リッカルド・ムーティ(指揮)
録音:2004年1月15日、シャンゼリゼ劇場 S
・ハイドン:交響曲第39番 ト短調 [18'36]
リッカルド・ムーティ(指揮)
録音:2008年3月13日、シャンゼリゼ劇場 S

[CD5] 20世紀から21世紀へ
~シャルル・デュトワ、クルト・マズア、ダニエレ・ガッティ [1h15'21]
・ベルリオーズ:序曲「海賊」[8'16]
シャルル・デュトワ(指揮)
録音:1993年12月3日、シャンゼリゼ劇場 S
・ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 op.10 [31'41]
クルト・マズア(指揮)
録音:2004年9月23日、シャンゼリゼ劇場 S
・ワーグナー:トリスタンとイゾルデより前奏曲と愛の死 [18'50]
ダニエレ・ガッティ(指揮)
録音:2013年10月30日、パルマ王立劇場 S
・ラヴェル:ダフニスとクロエ 組曲第2番 [16'26]
ダニエレ・ガッティ(指揮)
録音:2012年3月28日、シャンゼリゼ劇場 S

[CD6] 頂上決戦その1 [1h0'54]
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
オイゲン・ヨッフム(指揮)、クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)
録音:1964年4月9日、シャンゼリゼ劇場 M
・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 op.26
クラウディオ・アバド(指揮)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
録音:1969年11月12日、シャンゼリゼ劇場 S

[CD7] 頂上決戦その2 [1h19'07]
・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ユージン・オーマンディ(指揮)、アイザック・スターン(ヴァイオリン)
録音:1972年1月24日、シャンゼリゼ劇場 S
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
シャルル・デュトワ(指揮)、ヨーヨー・マ(チェロ)
録音:1993年1月21日、シャンゼリゼ劇場 S

[CD8] 初演[1h14']
・アンリ・デュティユー:交響曲第1番 [31'21]
ロジェ・デゾルミエール(指揮)
録音:1951年6月7日、シャンゼリゼ劇場(世界初演) M
・プーランク:モンテ・カルロの女 [7'31]
ジョルジュ・プレートル(指揮)
デュニス・デュヴァル(ソプラノ)
録音:1961年12月5日、シャンゼリゼ劇場(世界初演) S
・メシアン:7つの俳諧
小澤征爾(指揮)
イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ)
録音:1966年9月15日、ブザンソン市営劇場(放送初演) S
・クセナキス:ST 48 [9'32]
ルーカス・フォス(指揮)
録音:1968年10月26日、テアトル・デュ・ラ・ミュジク・ドゥ・パリ(世界初演) S
・ルチアーノ・ベリオ:カルモ [4'40]
ルチアーノ・ベリオ(指揮)、キャシー・バーベリアン(メゾ・ソプラノ)
録音:1976年5月14日、サル・プレイエル(パリ初演) S
 
 フランス国立管弦楽団は、1934年の設立なのだそうだ。2014年に80周年を迎えて、その記念で主に未発表の録音を集めた8枚組BOXがリリースされたのが、これだ。
 
 レコード会社の専属から外れて、いろいろな組み合わせで指揮者やソリストが登場するのは、興味津々である。同じヴァイオリンでもフェラスとスターンとは音色も異なったりする。演奏者としては比較されるのだから、この種の録音物が出るのは心地良くはないのかもしれない。指揮者もしかり。ただ同一曲の異なる演奏の収録はない。 1枚ことにタイトルがあって、テーマごとに収録という心憎いことをしてくれている。
 
 概ね比較的新しいものが多いという印象だが、1944年の録音とか50年代のものも散見される。モノラル録音でも安定した音のように聴こえる。最後の1枚はこのオーケストラが初演したものを集めたもの。放送局のオケなので現代音楽をやる機会は多いのであろう。

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