阿佐ヶ谷ラピュタで、池部良特集をやっていて、その中の1本として上映していた。スクリーンで観るのは、32年ぶりである。
時間まで池部良のこの映画に対する評価がよくないことを示す文章を読んだが、山本薩夫監督や宮島義勇カメラマンへの反発は相当なものだった。ことに後者の役者をものみたいに思っている態度には頭にきたと言ってから、現場の雰囲気も窺えて、興味を持った。彼の指摘は山本薩夫監督の欠点を的確についていた。