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チェリビダッケ/パリ・ライヴ~シューベルト&J.シュトラウス

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シューベルト : 6つのドイツ舞曲, 交響曲 第5番 | ヨハン・シュトラウス II世 : 皇帝円舞曲 他 (Schubert : Sechs Deutsche Tanze, Symphony No.5 | J. Strauss : Works / Sergiu Celibidache | Orchestre National de l'ORTF) (2CD)
①シューベルト:6つの舞曲(編曲:ヴェーベルン)
②シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485
③J.シュトラウスⅡ世:喜歌劇「こうもり」序曲
④J.シュトラウスⅡ世:ウィーンの森の物語
⑤J.シュトラウスⅡ世:フィガロ・ポルカ
⑥J.シュトラウスⅡ世:ピツィカート・ポルカ
⑦J.シュトラウスⅡ世:トリッチ・トラッチ・ポルカ
⑧J.シュトラウスⅡ世:皇帝円舞曲
セルジュ・チェリビダッケ指揮 フランス国立放送局管弦楽団
1973.12.30 シャンゼリゼ劇場、パリ(L)

 アルトゥスからフランス時代のチェリのライヴがいくつか、リリーズされた内の1つ。

 日付からすると、ガラ・コンサートみたいなものかもしれない。全てオーストリアの曲だが、突き放したような客観的解釈というユニークな演奏になっている。②のシューベルトの交響曲のこれほど冷たい感じの演奏は他にない。先日聴いたマゼールのものもここまで徹底はしていない。後半のシュトラウスのワルツやポルカも極めて分析的で、独特の湧きたったような楽しさなどは感じられない。拍手はたいへん熱狂的ではあるが、演奏は極めて冷静なものであった。「ウィーンの森の物語」は16分も要していて、しかも普段は聴かれない和音などが聴こえる。「こうもり」序曲も交響詩に近く、これからオペレッタが始まるというワクワク感はない。

 好みは分かれるだろうが、ここまで徹底されると脱帽である。これだから、音楽は面白い。

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