(1)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
ズデニェク・マーツァル(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
ライヴ録音:1973年5月16日/シャンゼリゼ劇場(パリ)
(2)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
シャルル・デュトワ(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
ライヴ録音:1978年10月18日/シャンゼリゼ劇場(パリ)
曲目と共演者上掲したが、シャンゼリゼ劇場の場所とオケがフランス国立放送管弦楽団であるのが共通である。年代的にはデッカ専属の時代でかなりの録音が出ていたように思う。当然、この2つの作品もカタログにあった。しかし、あまりこうしたソリストには興味はなく、購入もしなかったし、熱心にも聴かなかった。しかし、チャイコフスキーの方を生で80年代になって聴いて、その憑かれたような演奏ぶりに圧倒されたものだ。そしてそうした熱演ぶりが人気を呼んでいたことを実感したものだ。まさに一番勢いのあった頃の演奏で、そうした熱気はこうした録音からも感じられる。
最近は指揮者である弟の方が活発な感じがして、この人は引退説まで出ていたように思う。ようやく最近になって、来日してリサイタルも開いて、健在ぶりを見せているようだが、少し落ち着いての活動ぶりなのかもしれない。息長くやって欲しいと思う。