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Channel: 趣味の部屋
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ネレトバの戦い(1969年)

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 この映画は中学生の頃、街の映画館の上映看板がいたるところにあったので、名前だけは知っていた。当時はさほど映画に興味はなかったが、出演者の中にユル・ブリンナーの名前があって、ユーゴラスビアもやるんだなと妙に感心したものだった。当時は評判になった方で、週刊誌にもその批評なんかも掲載されていた。しかし、観るのはこの度初めて。それもスクリーンではなく、DVDでだ。あるブログの仲間の方に教えてもらって、さっそく購入してみた。2枚組で、HDリマスターされた版と画質の悪い国際版が収録されていた。冒頭をそれぞれかけてみると、後者はあまりにもひどい状態で、前者で鑑賞してみた。
 
 音声はドイツ語。タイトルはイタリア語という極めて妙な感じの版ではあった。ユーゴスラビア映画とは言われているが、IMDBで検索するとドイツやイタリアとの合作のようである。どうもドイツ語を喋らない俳優の吹き替えはあまりうまいものではないように感じたが、まあ日本語字幕ありということで気にせず進めてみる。
 
 するとどうも何か大味な映画のように思えて仕方がなかった。戦闘シーンの迫力はあったものの、そのシーンが多すぎて肝心の人間たちの描写がとても薄く感じてしまった。地元俳優の演じる役はどれも同じに見えてしまう。結局は当時のユーゴの大統領だったチトーを讃える内容なので、つまらなくしているのかなと思った。 国際版は全長版よりも40分短縮されているようである。日本での公開はこっちの方だったかもしれない。ブリンナーやウェルズがドイツ語を喋るのは何ともしっくりこない。
 
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