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Channel: 趣味の部屋
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シャルル・ミュンシュ・イン・モスクワ!

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ドビュッシー:『海』、オネゲル:交響曲第2番、ルーセル:『バッカスとアリアーヌ』第2組曲、他 ミュンシュ&ソ連国立響(1965年モスクワ・ライヴ)
収録情報】
● オネゲル:交響曲第2番
● ラモー:歌劇『ダルダニュス』組曲
● ドビュッシー:交響詩『海』
● ルーセル:バレエ音楽『バッカスとアリアーヌ』第2組曲
シャルル・ミュンシュ指揮 ソヴィエト国立交響楽団
1965年 モスクワ音楽院大ホールでのライヴ
 
 先日、ブーレーズの旧ソ連での公演ライヴが出たと思ったら、今度はミュンシュのものが登場した。取り上げた曲は全てミュンシュの自国ものばかりというのが特徴。このソヴィエト国立交響楽団というオーケストラはロシアものの爆演というイメージが強い。力で押しまくるというか、繊細なイメージから一番遠いイメージだ。しかし、ミュンシュは十八番のフランスもので、繊細さを引き出しているように聴こえる。当時はスヴェトラーノフの時代だったろうか。
 
 
  ロシアの指揮者とは違った面を見せてくれたのだが、トランペットを始めとする金管はやや力頼りみたいな部分はあった。「海」で盛り上がる箇所などはそうした感じがした。また、オネゲルの第2番で最後にトランペットのソロが出るが、少しビブラートのかかったロシア独特の吹奏なので、若干この曲にそぐわない感じもあった。総じてミュンシュはよくコントロールして音楽を作り上げているのは流石というしかない。こういった名指揮者の通常とjは異なるオーケストラとの共演はライヴ録音の面白さである。

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