レナータ・タエバルディ(S:アドリアーナ・ルクヴルール)
マリオ・デル・モナコ(T:マウリツィオ)
ジュリエッタ・シオミナート(MS:ブイヨン公妃)
ジュリオ・フィオラヴァンティ(Br:ショミネ)
シルヴィオ・マイオニカ(B:ブイヨン公)他
フランコ・カプアーナ指揮 ローマ聖チャチーリア音楽院管弦楽団・合唱団
このオペラはNHKイタリア・オペラ公演の末期に日本初演されたものだったと記憶している。その当時はもう上京して学生生活を送っていた。その時に参考音源として、この録音が発売されていた。オペラに興味のある東京地元の学生はそのLP盤を持っていたのを、うらやましそうに眺めていたものだ。
ヒロインは役者で確か嫉妬に狂った女性に毒殺されるというちょと生々しい話だが、全体に流れるメロディが美しい。チレアは本作のほかに「アルルの女」というオペラがあったと記憶するが、聴くのはこれが唯一である。プッチーニよりは7~8歳若い作曲家だったかと思う。