①マーラー:亡き子を偲ぶ歌
録音:1949年10月4日、キングスウェイ・ホール、ロンドン(モノラル)
②シューベルト:若き尼僧
②シューベルト:若き尼僧
③シューベルト:ロマンス~「ロザムンデ」より
④汝は我を愛さず
⑤シューベルト:死と乙女
⑥シューベルト:ズライカⅡ
⑦シューベルト:汝は我の憩い
⑧ブラームス:我の眠りはしだいに浅くなり
⑨ブラームス:死、それは暗い夜
⑩ブラームス:便り
⑪シューマン:女の愛と生涯
録音:1949年9月7日、エディンバラ(ライヴ)
(付録)キャスリーン・フェリアの声
キャスリーン・フェリア(アルト)
ブルーノ・ワルター指揮&ピアノ ①ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
イタリアのウラニアというヒストリカル専門のレーベルからリリースされたファリアとワルターとの邂逅のアルバム。この録音の1年前にNYPの演奏会に出演して、ワルターの指揮で「大地の歌」を歌っている。この1949年にエディンバラ音楽祭があって、そこでワルターと共演してのものようだ。VPOとも共演しているマーラーはセッションだが、その流れでロンドンで録音されたものだろう。このCDにはウィーンでの録音と記されているが、EMIの方はロンドンのキングスウェイ・ホールとあって、こちらの方が正しいと思う。このCDもEMI盤が大元の音源になっている。
もう60年以上も前の古い録音ながら、かなり明晰な音で再生できるのはありがたい。同時にこの人のドイツ語の発音に難があることもわかる。こういうことはCD当初から言われていた両刃の刃ではある。いくぶん、ヴィヴラートもあって、スタイルは古いのかもしれない。ここではワルターのピアノも聴ける。決してうまいのではないが、伴奏に徹している感じはある。