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ワーグナー:楽劇「ジークフリート」(MET新プロダクション2011年)

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【収録情報】
・ワーグナー:『ジークフリート』全曲

 ジェイ・ハンター・モリス(ジークフリート)
 デボラ・ヴォイト(ブリュンヒルデ)
 ブリン・ターフェル(さすらい人)
 ゲルハルト・ジーゲル(ミーメ)
 エリック・オーウェン(アルベリヒ)
 ハンス=ペーター・ケーニッヒ(ファフナー)
 モイツァ・エルトマン(森の小鳥)
 パトリシア・バードン(エルダ)
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
 ファビオ・ルイージ(指揮)

 演出:ロベール・ルパージュ

 収録時期:2011年11月5日
 収録場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場
 収録方式:HD(ライヴ)

 画面:カラー、16:9 High Definition
 音声:PCM、DTS-HD Master Audio 5.1
 字幕:独・英・仏・西・中
 Region All
 
 ロベール・ルパージュによる新しいプロダクションの第3作「ジークフリート」。今回からフィビオ・ルイージに指揮は交代している。逆にジェイムズ・レヴァインは体調が思わしくないのかと心配してしまう。前回の「ワルキューレ」ではそうとうしんどそうな印象ではあった。
 
 さて、現代化したりする読み替えがない分、安心して鑑賞できる。音楽における歌唱も演奏も申し分ない。今回見てみると解りやすさを優先にしているようなところもある。まず、冒頭にミーメが生まれたばかりのジークフリートを連れて帰る所作が前奏曲演奏の最中に出てくる。瀕死の母親から取り上げる所作が入る。また、ジークフリートが鳥の言葉を聴く時に、例の巨大装置がスクリーンになって、そこへ鳥が何か囁いている姿が声に合わせてアニメーションで表現される。
 
 説明的だという批判もあるだろうが、台詞だけの表現ではなく、視覚的に表現する試みは賛意を表したい。

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