ヴォルフ:
①メリーケの詩による歌曲集
①メリーケの詩による歌曲集
・思っておくれ、おお心よ
・祈り
・古い絵に
・眠る幼な児イエス
・聖週間
・明け方に
・火の騎士
・新しい愛
・どこに慰めを求めよう
・ため息
・ヴァイラの歌
・眠りに
・彼が来た(春だ)
・祈り
・古い絵に
・眠る幼な児イエス
・聖週間
・明け方に
・火の騎士
・新しい愛
・どこに慰めを求めよう
・ため息
・ヴァイラの歌
・眠りに
・彼が来た(春だ)
②スペイン歌曲集
・花を摘みに行くなら
・私の巻髪に包まれて
・優しい恋を失った人は
・心よ、がっかりするのはまだ早い
③ゲーテの詩による歌曲集
・花を摘みに行くなら
・私の巻髪に包まれて
・優しい恋を失った人は
・心よ、がっかりするのはまだ早い
③ゲーテの詩による歌曲集
・ミニヨン
・ねずみ捕りの男
・竪琴弾きの歌 1
・竪琴弾きの歌 2
・竪琴弾きの歌 3
・アナクレオンの墓
・プロメテウス
・ねずみ捕りの男
・竪琴弾きの歌 1
・竪琴弾きの歌 2
・竪琴弾きの歌 3
・アナクレオンの墓
・プロメテウス
ユリアーネ・バンゼ(S)、ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
ケント・ナガノ指揮 ベルリン・ドイツ交響楽団 ベルリン放送合唱団
ヴォルフというとその作品の殆どは歌曲である。したがって、あまり興味ある領域ではなかった。しかし、このようにいくつか自身で伴奏部をオーケストレーションをしているとは、知らなかった。マーラーとは同い年の人で、大のワグネリアンだった。方向性の異なるブラームスの作品は徹底的にこき下ろしたりしていたという話もよく聞いた。
ヴォルフが手掛けた管弦楽曲は「ペンテレジア」といった交響詩くらいしか知らない。やはり、ワーグナーのような響きだったと思う。これらは、本来ピアノ伴奏であって、素人の私にはなかなかワーグナーの影響がすぐにはわからないのだが、こうして管弦楽になおしてくれると、響きはワーグナーと同じ志向ということがわかる。マーラーよりも、影響は濃いような気がする。主人公の歌の部分にも言及すべきだろうが、どうしてもバックのオーケストラが気になってしまう。このアルバムでは「火の騎士」は合唱曲だった。またヘンシェルは幾分フィッシャー=ディースカウのような声をしていて驚いた。