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サヴァリッシュ/シューベルトの宗教作品

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【曲目】
シューベルト:
① ドイツ・ミサ曲 D872
② サルヴェ・レジナ D379
③ 詩編 23 D706
④ 詩編 92 D953
⑤ 聖霊讃歌 D948
⑥ ミサ曲第2番ト長調 D167
【演奏】
ルチア・ポップ (ソプラノ)(D167)
アドルフ・ダッラポッツア (テノール)(D167)
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ (バリトン)(D953,D167)
カペッラ・バヴァリエ (D706,D953)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ (指揮&ピアノ) バイエルン放送交響楽団&合唱団
 
 一般にシューベルトは歌曲王として知られているが、オペラも書き、このような宗教曲も発表している。あまりの抒情性が強いのか、オペラは緊張感がなく、成功していない。宗教曲も同じ声楽ながら、あまり知られていないのが実情だろう。詳しいことは知らないが、彼の宗派はプロテスタントなのかもしれない。ブラームスの「ドイツ・レクイエム」同様に①のような作品はそれを如実に反映しているのではなかろうか。
 
 実は合唱なさっているブロ友の方からの紹介があって、最近知った作品でもある。しかも、伴奏は弦楽器を欠いた編成で金管が主体となっているというので、いやが上にも興味を持った。あくまで楽器は合唱の保持に徹している扱いだが、こうした音が出せるのが一種のあこがれでもある。実に美しい音楽である。弦楽器が入らない分、大甘になっていないのもいい。後は⑥を他盤で聴いた以外は知らない作品ばかり。アカペラだったり、ピアノ伴奏だったりと形態が多様で、キリスト教徒でない者にはちょっと馴染めないところもある。

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