$ 0 0 1959年1月9日に封切られた所謂、正月映画の一つであろう。今ではこの種の作品は殆ど製作されていないが、この当時はまだ人気を得ていたということであろう。 東映の重役でもあった御大、市川右太衛門の十八番だが、謎解きはそれほど複雑ではなく、すぐにわかってしまうものだが、観客はそういうことよりも悪人を懲らしめる主水之介の立ち居振る舞いを楽しみ、その見栄を切るのを期待したに違いない。したがって、今観るとテンポがあわなかったり、御大の大仰な芝居に戸惑う人が多いと思う。