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Channel: 趣味の部屋
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ブリテン:歌劇「ヴェニスに死す」(イングリッシュ・オペラ)

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● ブリテン:歌劇『ヴェニスに死す』全曲

 グスタフ・フォン・アッシェンバッハ:ジョン・グラハム=ハール(テノール)
 旅人/老いた伊達男/ゴンドラこぎ/床屋/ホテル支配人/旅芸人/ディオニュソスの声:アンドリュー・ショア(バリトン)
 アポロの声:ティム・ミード(カウンターテノール)
 タジオ:サム・ツァルドヴァー(ダンサー)
 ポーランド人の母親:ローラ・キャルドウ(ダンサー)
 2人の娘たち:マイア・アンジェリーナ・マザー、シュリアーナ・シェフ(ダンサー)
 ヤシュー:マルチオ・テイシェリア(ダンサー)、他
 イングリッシュ・ナショナル・オペラ合唱団(合唱指揮:ポール・ブロウ)
 イングリッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団
 エドワード・ガードナー(指揮)

 演出:デボラ・ワーナー
 装置・デザイン:トム・パイ
 衣装:クロエ・オボレンスキー
 照明:ジーン・カルマン
 振付:キム・ブランドストラップ
 映像監督:ロス・マッギボン

 収録時期:2013年6月18、21、24日
 収録場所:ロンドン・コロシアム(ライヴ)
 
 現在、シャンドスが売り出し中にエドワード・ガードナーがブリテンのオペラを振った映像ということが、気になって入手したもの。既に、バルトレッティがフェニーチェのアンサンブルを振った映像が手許にあるが、盛んに20世紀の作品を入れるガードナーの振るオペラはどうかということだ。
 
 このトマス・マンの小説は何と言ってもルキノ・ヴィスレィ監督の映画の影響が絶大なのだが、ここでは原作通り作曲家ではなく、小説家として主人公は登場する。ただ、明るい南国イタリアを舞台にしながら、暗い話で一向に弾まないのは、ブリテンの付けた音楽によるところ大ではなかろうか。舞台の照明も光を落したような感じで色彩感を押えているように見える。話の展開上、重要な役柄なのに、黙役が多い。ここではバレエダンサーが扮していてバレエで表現するようになっているので、オペラ・バレエと言った趣である。

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