- 箏曲「六段の上」
陸軍戸山学校軍楽隊 推定1903年録音 - 箏曲「六段の下」
陸軍戸山学校軍楽隊 推定1903年録音 - 長唄「越後獅子」
海軍軍楽隊 推定1903年録音 - 行進曲「若しも月が輝くならば」
M.アーバックル
海軍軍楽隊 推定1903年録音 - 端唄「紀伊の国」
陸軍戸山学校軍楽隊 推定1903年録音 - 長唄「ひなづる三番叟廻る日は」
陸軍戸山学校軍楽隊 推定1903年録音 - 歌劇「リゴレット」より
G.ヴェルディ
陸軍第四師団軍楽隊 大正時代録音
これは、初期の軍楽隊の記録である。蝋管による録音で音は極めて貧弱である。演奏もどこか怪しげではある。この中で海軍軍楽隊による「越後獅子」は確か我が家にSP盤があった。鷲のマークの付いた「ニッポノフォン」というレーベルだった。この音楽を洋楽器でやると、プッチーニの「蝶々夫人」の一節のように聴こえてしまう。
最後の陸軍第四師団軍楽隊は今の大阪市音楽団の前身である。大正時代にもなると演奏もしっかりしてきている。好みを言わせてもらえば、海軍軍楽隊が「軍艦行進曲」や「太平洋行進曲」の演奏も入れて欲しかった。昭和に入るとかなりの技量になっている。というのもビクター・レコードに藤原義江と四谷歌子が歌う「太平洋行進曲」のバックを海軍軍楽隊が務めた録音がある。たいへん演奏水準の高いものであった。