木管五重奏の精華
①ハイドン:ディヴェルティメント 変ロ長調 Hob.II-46
②ダンツィ:木管五重奏曲 変ロ長調 作品56-1
③ボザ:管楽器のためのスケルツォ 作品48
④イベール:3つの小品
⑤ヴィラ=ロボス:木管五重奏曲 「ショーロスの形式で」
アンサンブル・ウィーン=ベルリン 1983年録音
今回からまたプロの録音になる。これは吹奏楽というよりも室内楽の範疇に入る。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンという編成。ホルンは木管のアンサンブルに組み込まれることも多い。
この団体は実は生でも接したことがある。その時も未知の曲ばかりで、古典から現代に多岐にわたっていたが、この録音も時代、国が多岐にわたっている。メンバーはVPOやBPOなどに所属している練達の奏者ばかりである。演奏の完璧さだけでなく、ちょっとニュアンスが感じられて、音楽として楽しめるのである。この中で①はハイドンが「聖アントニウスの聖歌」を使用している。ブラームスがそれを主題に変奏曲を作っているが、この作品を参考にしたのであろうか。