トゥーランドット:インゲ・ボルク(S)
リュー:レナータ・テバルディ(S)
カラフ:マリオ・デル・モナコ(T)
ティムール:ニコラ・ザッカリア(B)
ピン:フェルナンド・コレナ(B)
パン:マリオ・カルリン(T)
ポン:レナート・エルコラーニ(T)
皇帝アルトウム:ガエターノ・ファネルリ(T)
代官:エツィオ・ジョルダーノ(Br)
聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
指揮:アルベルト・エレーデ
録音:1955年7月 ローマ、聖チェチーリア音楽院(ステレオ)
リュー:レナータ・テバルディ(S)
カラフ:マリオ・デル・モナコ(T)
ティムール:ニコラ・ザッカリア(B)
ピン:フェルナンド・コレナ(B)
パン:マリオ・カルリン(T)
ポン:レナート・エルコラーニ(T)
皇帝アルトウム:ガエターノ・ファネルリ(T)
代官:エツィオ・ジョルダーノ(Br)
聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
指揮:アルベルト・エレーデ
録音:1955年7月 ローマ、聖チェチーリア音楽院(ステレオ)
データにある通り、初期のステレオ録音である。デッカは歌劇全曲盤に力を入れだしていたが、その中の一つである。タイトルロールは当時有名なドラマティック・ソプラノのインゲ・ボルク。ワーグナーやR.シュトラウスのオペラのイメージが強いが、やはりニルソン同様にこの役はこういう人でないと務まらないのであろう。オーケストラや合唱や他の役柄の人たちがいろいろやっている中で、一頭とびぬけて歌う箇所があるが、そういったところはやはりこの人かニルソンのものだった。
このアルバムはカラフをマリオ・デル・モナコがやっているから、興味を覚えた。NHKイタリア・オペラの初期に何回も来日し、その輝かしく、かつ強靭な歌声を披露してくれたスターだった。ここでも「黄金のトランペット」の面目躍如で、コレッリもドミンゴも敵ではない感じた。一方、リューはレナータ・テバルディがやっていて、本来プッチーニはこの役に思い入れをしていたのではないかと思われるほどだ。タイトルロールよりも出番が多く、アリアも有名なものが多い。この役の死で終えた方が余韻があると感じ、初演初日のトスカニーニの処置は理にかなっているように感じるのだが、如何であろうか。