前作でカラー化されたと思ったら、またモノクロ・スタンダードの画面に戻った作品。ただし、次からはカラー・スコープ仕様に定着してしまうため、この形式では最後の作品である。巷の資料にはカラーとの表記もあるが、それは誤りである。
今度は地方ではなく、将軍のお膝元での騒動を扱ったもので、月形龍之介扮する怪しげな人物が蠢く活劇になっている。歌手の美空ひばりが出て歌うが、退屈の殿様はやめんかと言って、歌うのを禁じてしまう。総じて、このシリーズは歌や踊りが出てきて、レビューみたいな感じもあるが、やめさせるのはやや珍しい。