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Channel: 趣味の部屋
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日本の軍歌

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日本の軍歌
◆誕生秘話・戦時エピソード・貴重資料満載!傑作軍歌をCDに完全収録!!◆抜刀隊/敵は幾万/喇叭の響/勇敢なる水兵/雪の進軍/軍艦行進曲/ウラルの彼方/広瀬中佐/海ゆかば/愛国行進曲/日の丸行進曲/荒鷲の歌/大日本の歌/国民進軍歌/靖国神社の歌/大政翼賛の歌/大東亜決戦の歌/加藤部隊歌 ほか
 
 本屋を覗いたら、こういうCD付の書籍を見つけた。音源はいずれも一つを除き、戦前・戦中にビクターが録音したものばかりである。「軍艦行進曲」は有名な歌詞のほか、トリオに使われた「海ゆかば」も歌っているのが珍しい。もう一度頭に戻ると今度はオーケストラだけというなかなか渋い構成だったりする。一方で、同じレコード会社が一つの曲にいくつものヴァージョンを録音していることに気付く。「愛国行進曲」などはもとより「大陸行進曲」はLPでは複数の男性歌手が歌っているものを持っているが、ここでは藤原義江の独唱である。ややテンポを引きずっているのはご愛嬌か。この「大陸行進曲」なんかは中国人が聴いたら、多分気分を害する内容ではある。「防共の砦を築く」まではまあさもありなんだが、「四億の民と君ヶ代を歌うのは今だ」に至っては、何を言っているのかということになるだろう。当時は中国との戦争が終わるという甘い見通しが蔓延していた時代だったようだ。
 
 軍歌は割りと庶民が進んで口ずさんでいたということで、明治時代のものは出征の時に歌われたりするものがあったし、「元寇の歌」という軍歌は黒澤明監督の「一番美しく」(1944)でヒロインが自分を鼓舞するするために歌っていた歌であった。歌詞が難しくても曲調に助けられていたりする。また、退屈な歌は結構酷評されていたことも知った。ただし、「鳥取県浜田市」なんて書かれると、ちゃんと調べたのかと、疑りたくなる。

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