11日に86歳で亡くなった。主に大映京都の時代劇作品に関わってきた名キャメラマンだった。また、特殊撮影もこなし、その代表作は1966年の「大魔神」だったことは知られている。大映が経営破綻してからは、フリーで活動し、かつてのライバルだった東映でも仕事をしていた。
大映ことに今はない京都撮影所は技術が高かった。撮影だけでなく、美術・衣裳に至るまで、ディティールが東映とは格段の差があったように見える。そして、森田氏はそういうところを遊び場として、日活時代から目にされてきた人だった。宮川一夫キャメラマンなどにつき技術も習得していった。
これでまたかつての日本映画の生き証人が鬼籍入りした。ご冥福を祈る。