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バレンボイムのブルックナー全集

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(収録曲)
DISC1①交響曲第1番ハ短調(リンツ版)
    ②テ・デウム
DISC2交響曲第2番ハ短調(ハース版)
DISC3①交響曲第3番ニ短調「ワーグナー」(エーザー版)
    ②詩篇第150篇
DICS4交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク版)
DISC5交響曲第5番変ロ長調(ノヴァーク版)
DICS6①交響曲第6番イ長調(ノヴァーク版)
    ②ヘルゴラント~男声合唱と大管弦楽のための~
DISC7交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)
DISC8~9①交響曲第8番ハ短調(ハース版)
      ②交響曲第0番ニ短調(ノヴァーク版)
DISC9交響曲第9番ニ短調(ノヴァーク版)
ダニエル・バレンボイム指揮 シカゴ交響楽団・合唱団
(テ・デウム)ジェシー・ノーマン(S)、イヴォンヌ・ミントン(MS)、デイヴィッド・レンドール(T)、サミュエル・レイミー(B)
(詩篇第150篇)ルース・ウェルティング(S)
 
 1972年から81年にかけて収録されたブルックナーのBOXである。実はこれはずいぶんと迷ったものだ。まず、バレンボイムのブルックナーがどうなんだということ、そうは言っても声楽曲にはずいぶんと珍しいものがあって、「ヘルゴラント」はヨッフムも入れていない作品だ。また第3番はエーザー版だったり、第1番がリンツ版だったりするのは珍しい。結局、店頭でディスカウントされているのを見てようやく手にしたものだった。
 
 まだ比較的若い頃の録音。フルトヴェングラーを尊敬していたというから、そういう傾向の解釈なのだろうかと思った。第1番はなんだか、ブルックナーらしからぬ、やや柔弱な感じがした。リンツ版ということもあるのかもしれない。テ・デウムも独唱陣がやや異質な印象を受けた。
 
 総体的に明るすぎるブルックナーといったところか。スケール感はないが、シカゴ交響楽団の機能性に助けられたような感じがする。

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