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ギュンター・ヴァント/ザ・グレイト・レコーディングス

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Disc1
・ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調Op.21
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1986年11月、セッション

・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調Op.68『田園』
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1986年4~5月、セッション

Disc2
・ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調Op.36
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1988年10月、セッション

・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1987年10~11月、セッション

Disc3
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55『英雄』
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1985年10~11月、セッション

・ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調Op.93
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1987年2~3月、セッション

Disc4
・ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1988年10月、セッション

・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op.67『運命』
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1987年2~3月、セッション

Disc5
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱』
 エディト・ヴィーンズ(Sp
 ヒルデガルト・ハルトヴィヒ(A
 キース・ルイス(T
 ローラント・ヘルマン(Bs
 ハンブルク国立歌劇場合唱団
 北ドイツ放送合唱団
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1985年2,5,6月、セッション

Disc6
・ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1982年10&12月、セッション

・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1983年9月、セッション

Disc7
・ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1983年3月、セッション

・ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1985年、セッション

Disc8
・ブルックナー:交響曲第1番ハ短調[1890-91年第2稿(ウィーン稿)]
 ケルン放送交響楽団
 録音:1981年12月、セッション

Disc9
・ブルックナー:交響曲第2番ハ短調[1877年稿(ハース版)]
 ケルン放送交響楽団
 録音:1981年12月、セッション

Disc10
・ブルックナー:交響曲第3番ニ短調[1889年第3稿]
 ケルン放送交響楽団
 録音:1981年1月、セッション

Disc11
・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』[第2稿(ハース版)]
 ケルン放送交響楽団
 録音:1976年12月、セッション

Disc12
・ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調[原典版]
 ケルン放送交響楽団
 録音:1974年7月、セッション

Disc13
・ブルックナー:交響曲第6番イ長調[原典版]
 ケルン放送交響楽団
 録音:1976年8月、セッション

Disc14
・ブルックナー:交響曲第7番ホ長調[ハース版]
 ケルン放送交響楽団
 録音:1980年1月、セッション

Disc15~16
・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調[原典版]
 ケルン放送交響楽団
 録音:1979年6月、セッション

・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調[1890年第2稿(ハース版)]
 ケルン放送交響楽団
 録音:1979年5~6月、セッション

Disc17
・シューベルト:交響曲第1番ニ長調D.82
 ケルン放送交響楽団
 録音:1978年12月、セッション

・シューベルト:交響曲第2番変ロ長調D.125
 ケルン放送交響楽団
 録音:1979年9月、セッション

Disc18
・シューベルト:交響曲第3番ニ長調D.200
 ケルン放送交響楽団
 録音:1983年1月、セッション

・シューベルト:交響曲第6番ハ長調D.589
 ケルン放送交響楽団
 録音:1983年1月、セッション

Disc19
・シューベルト:交響曲第4番ハ短調D.417『悲劇的』
 ケルン放送交響楽団
 録音:1980年6月、セッション

・シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759『未完成』
 ケルン放送交響楽団
 録音:1981年1月、セッション

Disc20
・シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485
 ケルン放送交響楽団
 録音:1984年2月、セッション

・シューベルト:劇音楽『ロザムンデ』D.797 ~ 間奏曲第3番
・シューベルト:劇音楽『ロザムンデ』D.797 ~ バレエ音楽第1番
・シューベルト:劇音楽『ロザムンデ』D.797 ~ バレエ音楽第2番
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1984年2月、セッション

Disc21
・シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944『ザ・グレイト』
 ケルン放送交響楽団
 録音:1977年3月、セッション

Disc22
・モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.543
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1990年5月、ライヴ

・モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1994年3月、ライヴ

・モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551『ジュピター』
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1990年5月、ライヴ

Disc23
・モーツァルト:6つのドイツ舞曲 K.600
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1989年4月、セッション

・モーツァルト:セレナード第7番ニ長調K.250(248b『ハフナー』
 ローラント・グロイター(Vn
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1989年4月、セッション

Disc24
・シューマン:交響曲第3番変ホ長調Op.97『ライン』
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1991年9月、ライヴ

・シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1990年9~10月、ライヴ

Disc25
・チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1994年3月、ライヴ

Disc26
・ストラヴィンスキー:組曲『プルチネルラ』(1949年版
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1991年12月、ライヴ

・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74『悲愴』
 録音:1991年12月、ライヴ

Disc27
・ドビュッシー:交響的断章『聖セバスティアンの殉教』
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1982年9月、ライヴ

・ムソルグスキー(ラヴェル編:組曲『展覧会の絵』
  北ドイツ放送交響楽団
 録音:1999年2月、ライヴ

Disc28
・ストラヴィンスキー:協奏曲変ホ長調『ダンバートン・オークス』
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1984年4月、ライヴ

・フォルトナー:歌劇『血の婚礼』~管弦楽のための間奏曲
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1985年1月、ライヴ

・ウェーベルン:管弦楽のための5つの小品Op.10
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1984年4月、ライヴ

・マルタン:小協奏交響曲
 北ドイツ放送交響楽団
 録音:1984年11月、ライヴ

 ギュンター・ヴァント(指揮)

Disc29(DVD)
「わが生涯、わが音楽」
ギュンター・ヴァント・ドキュメンタリー&ラスト・インタビュー

第1部
「ギュンター・ヴァント~音楽に捧げた人生」
 (ドイツZDF放送制作のドキュメンタリー、約25分)

[出演]
 ギュンター・ヴァント
 ヴォルフガング・ザイフェルト(音楽評論家、ヴァント評伝執筆者)
 ライマー・ノイナー(ケルン・ギュルツェニヒ管メンバー)
 ハンス・ルートヴィヒ・ハウク(ケルン・ギュルツェニヒ管メンバー)
 ケント・ナガノ、他

[ドキュメンタリー中に挿入されるヴァントの演奏映像(全て抜粋)]
・シューベルト:交響曲第9番『ザ・グレイト』~第1楽章
 北ドイツ放送交響楽団[1985年、ベルリン、フィルハーモニー]

・B.A.ツィンマーマン:1楽章の交響曲
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団[1956年]

・ブルックナー:交響曲第6番~第2楽章・第3楽章[リハーサル]
 北ドイツ放送交響楽団[1996年、ハンブルク、ムジークハレ]

・ストラヴィンスキー:『火の鳥』~カシチェイのグロテスクな踊り
 北ドイツ放送交響楽団[1984年、キール]

・ブラームス:交響曲第1番~第2楽章
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団[1959年、ケルン]

・ブラームス:交響曲第2番~第1楽章
 北ドイツ放送交響楽団[1984年、キール]

第2部:
「音楽に身を捧げて~ギュンター・ヴァント・ラスト・インタビュー」
 [2001年11月30日、スイス、ウルミッツのヴァント自宅にて収録]
 インタビュアー:ヴォルフガング・ザイフェルト(約80分)

 収録時間:約105分
 画面:4:3、COLOR(モノクロ映像含む)、NTSC
 音声:ドルビー・デジタル・ステレオ(AC3)
 字幕:英語、仏語、日本語
 
 この指揮者の録音は殆ど所持していなかった。BPOとのブルックナー数種とライヴ録音があるだけだった。RCAへのセッションは殆どパスしていたが、まとまってしかも手頃な価格だったので、手に取ってみた。重複も心配がない。
 
 こうしてみるとベートーヴェン、シューベルト、ブルックナー、ブラームスの交響曲全集がそのまま入っているし、インタビューやドキュメンタリーの映像があったり、チャイコフスキーとか比較的現代の作品まであってこの指揮者の領域が垣間見られる仕組みになっている。
 
 この中で貴重なのは、最後のDVDかもしれない。この人の信条が語られる。どういうふうにリハーサルに臨むのか。スコアを徹底的に研究してオーケストラのもとへ行くのだ。研究とはどんなものか、眺めて精神的に音楽を聴いたり、それをピアノで弾いて確かめてみたりといった作業で、経験がものがいうと語っている。また、流行に染まっているかどうか、楽員はすぐに見抜くとも語っている。ブルックナーもシャルク版は犯罪的行為の産物と切って捨てている。ケルンのオーケストラにはシャルク版ばかりを使い、原典版のハース版は未使用というのも許せないと言っている。また、シャルク版しか振らないクラッパーツブシュなどとんでもない指揮者と言っているのが面白かった。原典版が普及しているのに、改竄版ともいえる楽譜を振っていると非難しているのである。
 
 最後の方には日本のオーケストラについても触れていた。だいたい好意的な評価でうれしくなった。
 
 かなり芯のある気骨のある人であることがわかった。古いタイプの最後の大指揮者なのかもしれない。

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