(曲目)
①チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」
②プロコフィエフ:組曲「三つのオレンジの恋」
③プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調作品25「古典的」
④プロコフィエフ:交響曲第7番嬰ハ短調作品131
ニコライ・マルコ指揮 フィルハーモニア管弦楽団
1955年2月4,7,9,11日 キングスウェイ・ホール、ロンドンでのセッション録音。
先日、TBSが遺してくれていたライヴ録音で気になったので、探したらこういうステレオのセッション録音を見つけた。前にも書いた通り、マルコはショスタコーヴィチの出世作、交響曲第1番を初演、またレニングラード・フィルではムラヴィンスキーの前任者だった。母国では指揮の先生としても有名だったが、当局との折り合いが悪く、国外に逃れた一人だった。スターリンに粛清されなくて、本当に良かったと思う。最後はオーストラリアで指揮をしていて、亡くなったというからこれには驚いた。そして、一度だけ来日してもくれている。
さて、これはこの指揮者の商業録音の一つ。前回と異なりステレオで収録されていて、細かいところまで聴けるのがありがたい。④は東京でのライヴと基本的には変らない。オケの技量はこちらの方が数段上でもある。