享年93歳だった。失礼ながら、今日までご存命だったとはと驚いた。もっとも闘病中ということで、芸能活動はしていなかったらしい。
子役時代からの人気者で、ディズニーの「ドナルド・ダック」の短編にも登場するほどだった。ご本人を初めて確認したのは、「トコリの橋」という朝鮮戦争時代のアメリカの水兵役だった。主人公のウィリアム・ホールデンとともに戦死してしまうものだった。
だが、もっと個性的なのは「ティファニーで朝食を」でユニオシという名の日本人の大家役。典型的なアメリカ人が想像する日本人の扮装で怪演している。口うるさい役で、オードリー・ヘップバーンを喰おうかという勢いだった。我々が見るとちょっと小馬鹿にされたようで必ずしも愉快ではない。
他にテレビ映画「コンバット!」にもゲスト出演している。「銀の食器」とかいった副題だった。休暇中のカービー上等兵が出会う一風変わっ兵隊役だった。銀の食器のセットを持ち歩く男で、本国の母親にやるのだという。しかし、あえなく戦死。そんな食器よりも命が大切というのがテーマだったように思う。サンダースやヘンリーが一切登場しないエピソードで何故か覚えていた。
ご冥福を祈ります。