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20世紀のシカゴ交響楽団②

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①モーツァルト/ブゾーニ編:『後宮からの誘拐』 K.384~序曲(ステレオ)
ダニエル・バレンボイム(指揮)
録音:1996年2月8日 シカゴ、オーケストラ・ホール

②モーツァルト:ディヴェルティメント第11番ニ長調 K.251より(第1,2,3,5楽章)(ステレオ)
レイ・スティル(オーボエ)
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
録音:1967年3月2,3日 シカゴ、オーケストラ・ホール

③ベートーヴェン:オリーヴ山上のキリスト op.85(ステレオ)
ローラ・エイキン(ソプラノ)
ベン・ヘップナー(テノール)
ルネ・パーペ(バス)
シカゴ交響楽団合唱団(ドゥエイン・ウォルフェ:合唱指揮)
ダニエル・バレンボイム(指揮)
録音:1996年2月15,16日 シカゴ、オーケストラ・ホール

 これはDISC10の内容。順番は思いつきである。比較的苦手な古典派の作品ばかり収録されたものを先に聴いてみることとした。最初のものはとにかく古い録音があったので、心配だったからだが、こちらは割と新しい録音であり、全てステレオ収録になっている。

 最初の序曲だが、オペラ上演の時は、そのままアタッカで劇中に突入する。したがって、演奏会用に終止が作られているが、ブゾーニ編曲とあるのは通常の版ではなく、ブゾーニが作った終止ということらしい。後宮はご存知のようにハーレムである。少し背徳な雰囲気のある演目。大太鼓やシンバル、トライアングルなんかがモーツァルトには珍しく使われているのはトルコが舞台だからだろうか。

 ②のジュリーニよるディヴェルティメントは抜粋なのが少し残念だが、こうして適宜選択して演奏するのが常なのかもしれない。これはBGMとしては誠にいい音楽。

 しかし、このディスクは③が中心。あまり演奏頻度は高くないが、第9番や荘厳ミザ曲に先立つ、カンタータでほぼこれらの楽器編成と同じようである。ネットでスコアやパート譜を検索できる。約60分ほどかかる大作である。もっと演奏されていい作品。バレンボイムは是非取り上げるべきということで演奏されたようだ。この当時、既に放送局は放送しておらず、これも特殊な音源のようである。

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